京葉臨海鉄道

京葉臨海鉄道株式会社

京葉臨海鉄道株式会社は、千葉県内で貨物鉄道を運営する臨海鉄道会社です。1962年に設立され、日本で最も古い臨海鉄道として知られています。本社は千葉市中央区にあり、日本貨物鉄道（JR貨物）や千葉県などが出資しています。

概要

総営業キロ数は23.8kmで、1日に16往復の列車が運行しています（2022年現在）。主な貨物駅は、北から千葉貨物駅、浜五井駅、甲子駅、北袖駅、京葉久保田駅の5駅です。同社は千葉県内の鉄道貨物輸送を一手に担っており、石油やコンテナを主な扱い品目としています。近年では、鉄道事業に加えて倉庫事業や不動産事業も展開しています。

歴史

1962年（昭和37年）11月20日：会社設立。
1963年（昭和38年）9月16日：臨海本線が開業。
1975年（昭和50年）5月10日：食品北線・食品南線が開業。
1978年（昭和53年）3月：新東京国際空港（現・成田国際空港）への航空燃料輸送（暫定輸送）を開始。
1983年（昭和58年）：千葉港 - 新東京国際空港間のパイプライン完成に伴い、航空燃料輸送を終了。
1984年（昭和59年）：コンテナ車両による輸送を開始。
1994年（平成6年）1月20日：食品北線・食品南線を廃止。

路線

現有路線

臨海本線
蘇我駅 - 北袖駅 (19.9 km)
市原分岐点 - 京葉市原駅 (1.6 km)
北袖分岐点 - 京葉久保田駅 (2.3 km)

廃止路線

食品北線 (1994年廃止)
千葉貨物ターミナル駅 - 食品北駅 (1.2 km)
食品南線 (1994年廃止)
千葉貨物ターミナル駅 - 食品南駅 (1.3 km)

現有車両

2017年3月31日現在、ディーゼル機関車は3種類、計7両が在籍しています。全般検査は自社で実施しています。

KD55形：
101号機：1991年に機関更新。
102号機：1992年製造。無線操縦装置搭載。現在の塗色はこの車両から。
103号機：1992年に機関更新。京葉臨海鉄道で最も古い機関車。
201号機：1995年製造。冷房装置搭載。

KD60形：
1号機：2001年製造。
2号機：2002年製造。
3号機：2004年製造。
4号機：2008年製造。

DD200形:
従来のKD55形置き換えのため導入。「RED MARINE」の愛称。


これらの機関車は、国鉄DD13形をベースに、機関を小型化し、運転室からの視界を拡大した設計となっています。

過去に保有していた車両

KD501：1989年に譲り受けた車両。2000年に廃車。

受託業務

JR貨物から以下の業務を受託しています。

新小岩信号場駅、越中島貨物駅、金町駅、蘇我駅の構内入換
貨車の交番検査
JR貨物千葉機関区構内の機関車入換

脚注

京葉臨海鉄道公式サイト

関連項目

臨海鉄道

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