京谷和幸

京谷和幸のプロフィールとキャリア

京谷和幸（きょうや かずゆき）は、1971年8月13日に北海道室蘭市で生まれた元プロサッカー選手です。彼はミッドフィールダーとしてプレーし、また車いすバスケットボール選手としても知られています。自らの経験を基に指導者としても活躍している京谷氏の生涯を振り返ってみましょう。

サッカーキャリアのスタート

京谷は小学2年生の頃にサッカーを始め、その後室蘭大谷高校のサッカー部で過ごしました。高校時代には3年連続で全国高校サッカー選手権大会に出場し、2年生のときにはユース代表に選出。3年生の時にはバルセロナ五輪の代表候補に選ばれるなど、その才能を発揮していました。

彼は高校卒業後の1990年4月、古河電工に入社。1991年には東日本JR古河サッカークラブ（現在はジェフユナイテッド市原・千葉）とプロ契約を結びました。Jリーグ開幕から半年後の1993年10月1日、ガンバ大阪戦で公式戦初出場を果たします。しかし、その後悲劇が彼を襲います。

事故とその後の人生

1993年の11月28日、京谷は車を運転中に事故に遭い、脊髄を損傷しました。この事故により彼は下半身不随となり、車いす生活を余儀なくされました。当時彼は結婚式を2ヶ月後に控えており、運命のいたずらにより計画は延期されましたが、1994年に無事結婚式を挙げることができました。

車いすバスケットボールへの転身

事故がきっかけで京谷は新たなスポーツとして車いすバスケットボールに挑戦します。1994年に浦安市役所で出会った小滝修氏に誘われ、車椅子バスケットボールチーム「千葉ホークス」で中心選手としてプレーし活躍。2000年から2012年までの4大会でパラリンピックに出場し、北京では選手団の主将を務めました。

引退後の活動

ロンドンパラリンピックを最後に現役を引退した後も、京谷はサッカーへの情熱を忘れず、指導者として新たな道を模索しています。彼は講演会の講師や、城西国際大学サッカー部の外部コーチとして活動し、障害者リクルーティングアドバイザーとしても関わっています。また、教育委員会の教育委員や一般社団法人運動の和の理事を務めるなど、地域貢献にも積極的です。

執筆活動とメディア出演

京谷は自身の経験を元にいくつかの書籍を執筆しており、『車椅子のJリーガー』や『車イスバスケで夢を駆けろ』といった作品が知られています。また、ドキュメンタリーやドラマにも関わり、彼の生涯を多くの人々に伝える役割を果たしています。

まとめ

京谷和幸は、自らの障害を乗り越え、多くの人々に勇気を与える人物です。サッカーから始まり、車いすバスケットボールでの成功を収めた彼のストーリーは、挑戦し続けることの重要性を教えてくれます。今後も彼がどのように成長し、他者に影響を与えていくのか、大いに期待したいところです。

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