京都ゑびす神社

京都ゑびす神社

京都ゑびす神社は、京都市東山区に位置する神社で、地元の人々からは「えべっさん」という愛称で親しまれています。この神社は、商売繁盛、家運隆盛、旅行安全の神様として広く信仰を集めており、特に商売繁盛を願う人々にとっては欠かせない存在です。

歴史

京都ゑびす神社の創建は、建仁2年（1202年）に遡ります。臨済宗の開祖である栄西禅師が建仁寺を建立する際、その鎮守社として、自身が南宋からの帰国時に海上で暴風雨から守ってくれた恵美須神を主祭神として祀ったのが始まりです。その後、応仁の乱を経て現在地に移転し、明治時代には郷社に列せられました。

えびす信仰において重要な笹は、京都ゑびす神社独自の「御札」の形態が広まったとされています。笹は「節目正しく真直に伸びる」「弾力があり折れない」「葉が落ちず常に青々と繁る」といった特徴から、家運隆昌や商売繁盛の象徴とされ、多くの人に大切にされています。

祭神

京都ゑびす神社の主な祭神は以下の通りです。

八重事代主大神（えびす）
大国主大神
少彦名神

境内

境内には、本殿、拝殿のほか、以下の社が鎮座しています。

小松天満宮：菅原道真公を祀り、洛陽天満宮二十五社順拝の第16番札所であり、天拝天満宮とも呼ばれています。
白太夫社：渡会春彦を祀っています。
岩本社：在原業平を祀っています。
八幡神社：八幡神を祀っています。
猿田彦神社：猿田彦大神を祀っています。

また、境内には、裏門、社務所、名刺塚、財布塚などもあります。

祭事

京都ゑびす神社では、年間を通じて様々な祭事が行われます。

歳旦祭（1月1日）：新年の始まりを祝う祭事です。
十日ゑびす大祭（初ゑびす）（1月8日 - 12日）：商売繁盛を祈願する大祭で、多くの参拝者で賑わいます。
節分祭（2月3日）：豆まきなどが行われる節分の祭事です。
例大祭・神幸祭（5月第3日曜日）：神輿が町を巡行する祭事です。
夏越の大祓式（6月30日）：半年の罪や穢れを祓う神事です。
名刺感謝祭（9月第4日曜日）：日頃使っている名刺に感謝する祭事です。
二十日ゑびす大祭（ゑびす講）（10月19日・20日）：秋の収穫を感謝する祭事です。
お火焚祭（11月16日）：火を焚いて神に感謝する祭事です。
大祓式・除夜祭（12月31日）：年末の罪穢れを祓い、新年の幸福を祈る祭事です。

札所

京都ゑびす神社は、都七福神（恵比寿）および京の七福神（恵比寿）の一つであり、洛陽天満宮二十五社順拝の札所でもあります。

前後の札所:
15 梅宿菴天満宮
16 天拝天満宮（京都ゑびす神社）
17 梅丸天満宮

アクセス

京都ゑびす神社へのアクセスは以下の通りです。

京阪電鉄京阪本線祇園四条駅から徒歩約6分
阪急電鉄阪急京都本線京都河原町駅から徒歩約8分

外部リンク

京都ゑびす神社（公式ホームページ）
京都観光Navi：恵美須神社
都七福神 - e京都ネット
* 日本最古 都七福神まいり

京都ゑびす神社は、商売繁盛の神様としてだけでなく、京都の歴史と文化を感じられる場所としても多くの人に愛されています。ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

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