京都伝統伎芸振興財団

公益財団法人京都伝統伎芸振興財団（おおきに財団）

公益財団法人京都伝統伎芸振興財団（英文名称：Kyoto Traditional Art Foundation）は、京都市に事務所を構え、京都の伝統文化、特に五花街（上七軒・祇園甲部・先斗町・宮川町・祇園東）の文化と、そこで活躍する芸妓・舞妓の伝統伎芸の保存・継承を使命とする公益財団法人です。「おおきに財団」の愛称で親しまれています。

概要

1996年5月1日に、京都府、京都市、京都商工会議所、京都市観光協会、そして京都五花街からの支援を受けて創立されました。その活動は多岐にわたり、伝統文化の保存継承だけでなく、その普及啓発にも力を入れています。また、芸妓や舞妓といった、伝統文化を担う人々の支援にも積極的に取り組んでいます。

毎年6月には、京都五花街合同公演「都の賑い」を開催し、その華やかな舞台は多くの人々を魅了しています。さらに、京都の夜の観光スポットとして知られる「ギオンコーナー」の運営も行っており、伝統芸能に触れる機会を提供しています。2013年4月には公益財団法人へと移行し、その公共性をさらに高めました。

沿革

1996年 (平成8年) 5月：財団創立
1999年 (平成11年) 6月：「おおきに財団友の会」創設
2000年 (平成12年) 11月：友の会会報誌「はんなり」発行
2003年 (平成15年) 4月：ギオンコーナーの運営を移管
2003年 (平成15年) 6月：全国の花街が集う「全国花街芸術祭」を京都会館で開催
2003年 (平成15年) 11月：「祇園小唄祭」を主催開始、友の会の集い「おおきにパーティー」を開始
2010年 (平成22年) 10月：友の会会員限定の「芸舞妓写真撮影会」を開催
2012年 (平成24年) 6月：京都五花街合同公演「都の賑い」を南座で初開催
2013年 (平成25年) 4月：公益財団法人へ移行
2013年 (平成25年) 9月：「京都創造者大賞2013」を受賞
2016年 (平成28年) 1月：財団創立20周年記念公演「八花絢爛」を開催

主な事業

顕彰事業: 長年の芸歴を持つ芸妓を伝統伎芸保持者として認定します。
伎芸奨励事業: 高齢の芸妓に対し、研鑽のための奨励金を交付します。
芸妓支援事業: 若手芸妓の衣装や帯の購入を補助します。
助成事業: 花街の学校への楽器の支援や、伝統行事への参加を助成します。
研修事業: 芸妓・舞妓の資質向上のための研修会を実施します。
舞妓の故郷帰り支援事業: 舞妓の成人式参加を支援します。
環境整備事業: 歌舞練場などの改修を補助します。
受託事業: 行政や企業からの依頼で、芸妓・舞妓を派遣します。
祇園小唄祭事業: 「祇園小唄」を顕彰する祭りを開催します。
広報等充実事業: 花街の広報活動を支援します。
千社札による発信事業: 芸妓・舞妓に千社札を贈呈し、配布を支援します。
後継者募集事業: 舞妓希望者を募集します。
友の会事業: 花街ファンのための「友の会」を運営します。
五花街合同公演事業: 「都の賑い」を毎年6月に開催します。
五花街の夕べ事業: 公演の夜に、京料理と芸妓・舞妓との交流を楽しむ宴を開催します。
ギオンコーナー事業: 伝統芸能を鑑賞できる「ギオンコーナー」を運営します。
物販事業: ギオンコーナーや公演で関連商品を販売します。

受賞

京都のブランドイメージ向上に貢献したとして、「京都創造者大賞2013」を受賞しました。

おおきに財団友の会

年会費33,000円で、五花街の舞踊公演や「都の賑い」への招待、会員限定イベントへの参加などの特典があります。年2回会報誌が発行されます。

外部リンク

京都伝統伎芸振興財団
ギオンコーナー

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