京都大学ヒト行動進化研究センター

京都大学ヒト行動進化研究センター

京都大学ヒト行動進化研究センター（EHUB）は、ヒトの進化に由来する行動特性を、サル類を用いた実験的研究により生物学的に解明することを目的とする京都大学の学内共同教育研究施設です。2022年4月、京都大学霊長類研究所の研究部門の一部を引き継ぐ形で発足しました。

概要

霊長類研究所の解散に伴い、その犬山地区を複数の部局で構成する「京大犬山キャンパス」運営協議会の下で運営。各種経理事務を客観的かつ厳格に執行できる体制を整備するために、霊長類研の一部を引き継ぎました。新センターおよび犬山キャンパス運営協議会にかかる事務は北部構内事務部が担当し、センターの経理責任者は北部構内事務部長が務めます。

改編にあたり、思考言語分野、認知学習分野は廃止され、細胞生理分野は今後の人員体制を考慮し一旦廃止となりました。霊長類研究所は、ヒトを含む霊長類の生物学的特性に関する研究で多くの成果を上げてきました。当センターは、脳科学を主な研究対象とし、サル類の行動進化研究における国際的、学際的な拠点を形成することを目指しています。霊長類研究所の進化形態分野、系統発生分野は総合博物館・理学研究科が、生態保全分野、社会進化分野は野生動物研究センター・生態学研究センターが引き継いでいます。

組織

研究組織

高次脳機能分野
統合脳システム分野
ゲノム進化分野
人類進化モデル研究センター（実験動物科学）
国際共同先端研究センター

大学院教育

当センターは、京大野生動物センター、生態学研究センター、総合博物館の一部の教員と共に、理学研究科生物科学専攻霊長類学・野生動物系の協力講座として大学院教育を行っています。

飼育サル

ニホンザルの飼育・提供については、京都大学犬山キャンパス運営協議会の管理の下、その役割を引き継ぎ、学外への貢献を継続します。日本モンキーセンターに隣接しています。

沿革

2022年4月1日 - 京都大学霊長類研究所の研究費不正を受け、廃止。「ヒト行動進化研究センター」「野生動物研究センター」「生態学研究センター」「理学研究科生物科学専攻」に改編。

歴代所長

初代：中村克樹（2022年4月 - 2026年3月（予定））

研究

当研究センターは、運営が軌道に乗るまでは教育研究活動について全学的なガバナンスの下に実施することとし、3年以内に先端的・学際融合的研究を発展させる観点から抜本的な改組を検討するとしています。

外部リンク

公式サイト

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