京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科

京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科

京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科（ASAFAS）は、アジア・アフリカ地域研究に特化した、日本で唯一の独立研究科です。この研究科は、自由と自主性を重んじる京都大学の精神のもと、地球規模の課題解決に貢献できる地域研究者および地域実務者の育成を理念としています。

研究科の概要

グローバル化が急速に進む21世紀において、環境問題や南北問題といった地球規模の課題が山積する一方、冷戦終結後に民族主義や地域主義が台頭し、地域紛争が激化しています。これらの問題は、特にアジア・アフリカ地域において顕著であり、地域固有の生態、社会、文化への深い理解が求められています。

本研究科では、従来の学問分野の枠を超えた学際的・総合的な地域研究を推進し、フィールドワークを重視した教育研究を行っています。国際的な視野を持ち、アジア・アフリカ地域の専門家を育成することで、地域社会の自立と共存を可能にする新たな世界秩序の構築に貢献することを目指しています。

5年一貫制の博士課程では、長期にわたるフィールドワークを根幹的な方法とし、生態・社会・文化の相互関係を総合的に把握する地域研究・教育を推進しています。また、国際協力などの実務に対応できる人材育成も視野に入れ、修士学位授与制度も設けています。

沿革

1993年4月、京都大学大学院人間・環境学研究科に東南アジア地域研究講座およびアフリカ地域研究講座が設置されました。その後、1998年4月にアジア・アフリカ地域研究研究科が発足し、博士課程5年一貫制が導入されました。同時に、京都大学東南アジア研究センターとの共同研究が開始され、文部科学省のCOEプログラムにも指定されています。

教育と研究

組織

東南アジア地域研究専攻
生態環境論講座
地域変動論講座
総合地域論講座
アフリカ地域研究専攻
生業生態論講座
社会共生論講座
アフリカ潜在力講座
グローバル地域研究専攻
平和共生・生存基盤論講座
イスラーム世界論講座
南アジア・インド洋世界論講座
附属センター・室等
次世代型アジア・アフリカ教育研究センター
イスラーム地域研究センター
南アジア研究センター
ハダーリー・イスラーム文明研究センター
ケナン・リファーイー・スーフィズム研究センター
臨地教育・国際連携支援室
キャリア・ディベロップメント室

各専攻の概要

東南アジア地域研究専攻：東南アジア地域の生態、社会、文化の多相的な展開を理解し、地域研究者および実務者を養成します。
アフリカ地域研究専攻：アフリカ地域の生態史を踏まえ、在地資源の活用と文化的な持続性を基礎とした内発的な発展を探求します。
グローバル地域研究専攻：アジア・アフリカ地域が抱える環境問題、貧困問題、地域紛争などの課題解決に貢献できる地域研究を目指します。

研究プロジェクト

グローバルCOEプログラム「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」（東南アジア研究所と共同）
21世紀COEプログラム「世界を先導する総合的地域研究拠点の形成」（東南アジア研究センターと共同）

同窓会

研究科の修了生、在学生、教職員で構成される同窓会が2007年4月に設立されています。

関連情報

研究科の一覧
地域研究
京都大学東南アジア地域研究研究所

外部リンク

京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
地域研究専攻公式サイトへのリンク'>東南アジア地域研究専攻
地域研究専攻公式サイトへのリンク'>アフリカ地域研究専攻
地域研究専攻公式サイトへのリンク'>グローバル地域研究専攻

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