京都大学大学院生命科学研究科

京都大学大学院生命科学研究科

京都大学大学院生命科学研究科は、1999年に設立された、京都大学の大学院独立研究科です。分子生物学の急速な発展に伴い、従来の理学、医学、農学、薬学といった学問領域の枠組みを超えた、より高度な研究・教育体制の必要性が高まりました。そこで、生命科学分野における世界最高水準の研究拠点を構築し、人類の未来を切り開く先端科学を牽引する人材を育成することを目的に、日本初の大学院独立研究科として設立されました。

概要

生命科学研究科では、生命の基本原理を構成する「細胞・分子・遺伝子」を共通言語として、多様な生命体とそれらによって形成される環境を統合的に理解することを目指しています。生命の将来や尊厳に関わる新しい価値観を創造するための独創的な研究と教育を展開し、以下のような目標を掲げています。

生命科学のフロンティアを開拓し、国際的に活躍できる研究者を育成する。
生命科学の知識と技術を社会に還元し、人々の健康と福祉に貢献する。
生命科学の倫理的な側面を深く理解し、社会における生命科学のあり方を提言する。

組織

生命科学研究科は、2つの専攻と2つの研究センターで構成されています。

専攻

統合生命科学専攻：
遺伝機構学、多細胞体構築学、細胞全能性発現学、応用生物機構学、環境応答制御学といった基幹講座に加え、生体構造解析学、細胞機能動態学などの協力講座、さらには産学共同講座としてヒト常在性ビフィズス菌(HRB)研究も展開しています。
高次生命科学専攻：
認知情報学、体制統御学、高次応答制御学、高次生体統御学、生命科学教育学・遺伝学、システム生物学、ゲノム生物学といった基幹講座に加え、高次生体機能学の協力講座、先端イメージング学の産学共同講座があります。

研究センター

放射線生物研究センター：
放射線が生命に与える影響に関する研究を行っています。
生命動態研究センター：
生きた細胞や組織の動的な変化を観察・解析する研究を行っています。

生命科学研究科は、これらの組織を通じて、生命科学の基礎から応用まで幅広い分野をカバーし、最先端の研究と教育を推進しています。

外部リンク

京都大学大学院生命科学研究科公式ウェブサイト

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