京都市電御池線

御池線と城南線の歴史

概要

御池線（おいけせん）は、京都市の御池通を沿った電気軌道であり、京都電気鉄道が1912年に開通させました。最初に開通した城南線（じょうなんせん）は、御池線の前身であり、1895年から1912年までの期間、京都市内を結ぶ重要な交通手段でしたが、1919年に廃止されました。本記事では、御池線と城南線の歴史を掘り下げていきます。

城南線の成立と運行

城南線は、京都電気鉄道が1895年に開業した日本初の営業用電気鉄道の一つです。この路線は、京都駅から始まり、木屋町通や二条通を経由して、最終的には二条城南側に位置する押小路通に至りました。1902年には、圧運されている751 mの区間の営業を開始し、電停には神泉苑前、女学校前や押小路千本が設置されました。特に「女学校前」の名称は、府立第二高等女学校（現在の朱雀高校）に由来しています。

城南線は、1067mmの狭軌で、600Vの直流電化として設計されており、それを支える電車が運行されていました。しかし、京都市の道路拡張と市電敷設のニーズを受け、1912年には御池線に取って代わられる形で廃止されました。

御池線の開通

御池線は、城南線が廃止されると同時に、代替路線として整備され、1912年の5月30日から営業を開始しました。この路線は、堀川線から分岐し、御池通を通って、神泉苑前（当初は「御池大宮」と称される）や女学校前、二条停車場前の停留所を持ちました。

御池線は、1918年に京都電気鉄道が京都市に買収された後、市電の一部として運行されましたが、元々の路線設計や開業の意図から外れ、同年7月には運行が停止され、1919年1月には正式に廃止されました。

後続の交通機関

その後、京都市電の接続機能は京都市電千本線が引き継ぎましたが、こちらも1972年に廃止され、現在では代替として京都市営地下鉄東西線が運行されています。この地下鉄は1997年に開通し、押小路通の地下を通るルートで、京都市内の交通を支えています。

沿革

• - 1902年2月10日 - 城南線が堀川押小路から二条停車場間で開業。
• - 1912年5月30日 - 御池線が開業、城南線は廃止。
• - 1918年7月1日 - 京都市が京都電気鉄道を買収し、御池線は同日休止。
• - 1919年1月17日 - 御池線が廃止される。

電停一覧

• - 【城南線】

- 堀川押小路／堀川通
- 神泉苑前／神泉苑通
- 女学校前／美福通
- 押小路千本／千本通
- 二条停車場前／御池通

• - 【御池線】

- 堀川御池／堀川通
- 神泉苑前／神泉苑通
- 女学校前／美福通
- 二条停車場前／千本通

以上が、御池線と城南線の歴史とそれに関連する重要なポイントです。これらの路線は、京都市の交通インフラの発展において欠かせない存在でした。

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