堀川通

堀川通（ほりかわどおり）

堀川通は京都市における重要な南北の通りの一つで、平安京の堀川小路にあたります。この通りは、北側の鴨川堤に始まり、南側は東海道新幹線の交差部北で油小路通と合流しています。その全長は約7.9kmで、幹線道路としての役割を担っています。

通りの北部では4車線が整備されており、堀川紫明からは広めの中央分離帯を備えた6車線に拡幅されています。また、堀川今出川から堀川御池の区間は、特に堀川の明り区間に並行して東西堀川通が残っており、特色のある風景を形成しています。御池からは暗渠となった堀川の上を通る形で続いており、交通の流れとしても重要な役割を果たします。

堀川通は八条通以南で油小路通に名称が変わり、七条以南では交通量が少ない西堀川通が堀川通と区画を挟んで存在しています。また、堀川五条以南は国道1号にもなっています。

歴史

堀川通の起源は平安京の堀川小路にあります。平安時代には、堀川は約12メートルの幅を持ち、物資運搬用の水路として利用されていました。歴史的には、一条以北の地域は1190年頃から開通しており、五条以南は1581年ごろに道路が閉塞されたことが記録されています。1762年に出版された『京町鑑』では、堀川通が成り立った当時の様子が記されています。

昭和初期に行われた土地区画整理事業によって、堀川通は整備されました。特に、第二次世界大戦後の1948年には大規模な拡幅工事が行われ、幹線道路としての機能が強化されました。また、1963年には交通の便を考慮して北大路通から上賀茂までの舗装も行われました。このような歴史的背景を持った堀川通は、今では多くの交通が行き交う場所となっています。

河川としての堀川

堀川の水流は、今出川通から御池通までの区間では地上に現れていますが、大部分は暗渠（地下に閉じ込められた川）として存在します。かつては京友禅の染色に利用されていたことが示すように、その利用方法には歴史があります。

沿道の主な施設

堀川通には様々な重要施設が沿道に存在しており、御土居や京都北郵便局、京都府警察北警察署、伝紫式部や小野篁の墓、茶道総合資料館などが点在しています。また、文化施設として宝鏡寺や医療法人西陣健康会堀川病院もあり、地域住民にとって重要な拠点となっているのです。さらに、西本願寺や二条城といった観光名所も近くに位置しており、観光客にとっても訪問する価値のあるエリアとなっています。

交通量と今後の計画

堀川通の交通量は多く、特に塩小路通から八条通の区間では東海道本線との交差地点で車線が減少し、渋滞が発生しやすくなっています。京都高速道路の建設が計画されましたが、見直しにより中止され、代替策としてバイパス整備の検討が進められることとなっています。

このように、堀川通は京都の交通の要所として、長い歴史を有し、さまざまな機能を持った重要な通りであると言えるでしょう。

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