京都府の府道一覧

京都府府道一覧：歴史と現状

この記事では、京都府内を走る府道の歴史と現状について解説します。1954年の道路法施行以降、京都府の府道は何度かの再編を経て、現在の体系に至っています。

府道の歴史：昭和から平成への変遷

1954年（昭和29年）、道路法の施行に伴い、京都府と京都市を走る主要地方道35路線が指定されました。その後、京都市と京都府はそれぞれ主要地方道を認定し、1959年（昭和34年）には一般府道282路線が認定されました。初期の府道番号は、主要地方道と一般府道、京都市道をそれぞれ1から採番していたため、同じ番号の路線が複数存在する状況が生じていました。

この混乱を解消するため、1994年（平成6年）4月1日、府道の路線番号が再編されました。越境路線の番号を統一し、主要府道を1～2桁、一般府道を3桁の番号体系に変更しました。一般府道の番号は、京都市と12の地方振興局ごとにグループ分けされ、地域別に採番されました。この再編により、使用されていない番号も多く存在することになりました。主要地方道に指定されている京都市道は、180番台が割り当てられています。このような地域別採番は、神奈川県、山梨県、福岡県などでも見られます。京都府では、整理番号と路線番号が連動している点が特徴です。

主要地方道：主要路線の変遷

主要地方道は、府の重要な交通網を担う路線です。1号から97号までが割り当てられていますが、番号の欠番や、路線の昇格・降格、廃止、名称変更などが頻繁に行われてきました。例えば、枚方水口線は1972年に廃止され国道307号の一部となり、京都大原今津線は1975年に国道367号に昇格しました。また、宮津八鹿線や綾部大江宮津線などは、再編によって路線番号や経路が変更されています。これらの変更は、交通事情の変化や道路整備の進捗に伴って行われています。

一般府道：地域ごとの路線網

一般府道は、地域社会の生活道路としての役割を担っています。100番台以降の番号が割り当てられており、京都市内の路線は100番台、地方振興局ごとに200番台以降の番号が割り当てられています。番号の割り振りは、地域ごとに40ずつ飛ばして採番されるため、番号の欠番が多数存在します。また、越境路線は他府県と番号を統一しています。一般府道は、地方振興局ごとに細かく分類されており、各地域の道路事情を反映した路線網となっています。

京都市道：主要市道の体系

主要地方道として指定されている京都市道には、180番台が割り当てられています。京都市道は、京都市内の交通を円滑にするための重要な道路網であり、都市機能の維持に貢献しています。

まとめ：変化し続ける京都府の府道

京都府の府道は、道路法制定以来、時代の変化と共に整備が進められてきました。路線の統合、廃止、昇格、降格、名称変更など、歴史の中で多くの変遷を繰り返してきました。現在も、交通事情の変化や地域社会のニーズに対応するため、新たな道路整備や既存道路の改良が行われています。今後、京都府の府道はどのような変化を遂げるのでしょうか。その動向に注目が集まります。

付録：路線一覧（抜粋）

この記事では、全ての府道の詳細な説明は割愛しています。主要地方道の一部と、一般府道の番号体系を説明のために抜粋して記述しています。網羅的な情報が必要な場合は、京都府の公式ウェブサイトなどを参照してください。

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