京都府第3区

京都府第3区の概要

京都府第3区（きょうとふだい3く）は、日本の衆議院議員総選挙における重要な選挙区であり、1994年の公職選挙法改正により設置されました。この選挙区には、京都市の伏見区、向日市、長岡京市、乙訓郡が含まれています。

歴史と選挙の流れ

1996年に行われた第41回総選挙は、小選挙区制が導入されてから初めての選挙でした。この選挙では、日本共産党の寺前巌が当選し、公明党出身の新進党前職、山名靖英や自由民主党の奥山茂彦を破るという結果が出ました。このことは、共産党が小選挙区で議席を獲得したことを示す重要な瞬間でした。この後、共産党は2014年の第47回総選挙で沖縄1区の赤嶺政賢が当選するまで、しばらく小選挙区での議席を得ることができませんでした。

2000年の第42回総選挙では、寺前が引退し、前回比例近畿ブロックで復活当選した奥山が民主党の福山哲郎の秘書出身の泉健太らを破り、小選挙区において初めて当選しました。この選挙では、前回落選した山名は公明党の比例近畿ブロックの単独候補として当選しています。

さらに、2003年の第43回総選挙では、泉が奥山らを破り当選を果たしました。その後の選挙では、泉が連続して当選を重ねましたが、2012年の第46回総選挙では、泉は自民党の宮崎謙介に216票差で敗北しました。この選挙では泉は比例近畿ブロックで復活当選を果たしました。

その後の2014年の第47回総選挙では、宮崎が再選し、泉は前回よりも大きな差で敗れましたが、再び比例復活当選となりました。

議員交代と補欠選挙

2016年には、週刊文春が宮崎の女性問題を報じ、彼は辞職することになりました。これにより、京都府第3区で歴史上初の補欠選挙が行われました。前回比例復活で議席を得た泉が、民進党発足後の国政選挙に立候補し、他の候補と共に競い合いましたが、自民党は候補者選定に難航し、不戦敗となりました。泉は圧勝し、自民党から議席を奪還しました。

その後も泉は、2017年の第48回総選挙、西日本を中心とした希望の党から自民党の候補者と争い、当選。また、2021年の第49回総選挙でも当選し、直後の臨時党大会で立憲民主党の新代表に選任されました。

最近の選挙

2021年の選挙時の有権者数は約35万3915人、最終投票率は53.52%でした。その後、木村という候補者が江東区長選挙に出馬し当選しており、このように多くの候補者が選挙に参加し競争が激化しています。

これらの歴史的経過を通じ、京都府第3区は政治的な変動とともに独自の選挙戦を展開してきた地域であると言えます。

もう一度検索