京阪バス京田辺営業所

京阪バス京田辺営業所：地域を結ぶ交通の要衝

京阪バス京田辺営業所は、京都府京田辺市田辺茂ヶ谷に位置する、京阪バスの車庫および営業所です。同社営業所の中でも最も新しい歴史を持つ営業所で、最寄りの停留所は「茂ヶ谷」です。本記事では、京阪宇治バス京田辺営業所時代、さらには旧・京阪宇治交通および旧・京阪宇治交通田辺の田辺営業所時代についても触れていきます。営業所略称は「田」です。

開設から現在までの変遷

2007年11月9日までは、京阪バスの営業所別営業キロ総延長において交野営業所に次ぐ規模を誇り、京田辺市、八幡市の東部と南部、城陽市、宇治田原町、久御山町の大部分、そして枚方市、宇治市、京都市伏見区の一部にも路線を展開していました。しかし、2007年11月10日、運行エリアの再編が行われ、宇治、城陽、宇治田原地区の路線は京阪宇治バスに移管されました。

コスト削減のため、2007年4月から2020年3月までは、京阪宇治バス、その後は京都京阪バスに運行を委託。同年11月10日には京阪宇治バス田辺営業所が開設され、京阪バスと京阪宇治バスによる営業所共用が始まりました。これは、1999年の京阪シティバス洛南営業所開設以来2例目の他社との共用事例となりました。しかし、京阪宇治バスは2014年4月に京阪シティバスと合併して京都京阪バスとなり、営業所を移転したため、現在、京田辺営業所は京阪バス単独の営業所となっています。

開設当初から京田辺、八幡地区に加え宇治地区の一部路線も担当。2009年11月1日には京都駅八条口への急行バス路線が開設され、津田サイエンスヒルズ線全線と枚方尊延寺線の一部が枚方営業所から移管されたことで、津田駅、長尾駅、枚方市駅への乗り入れを開始。これにより、営業所別一般路線バスの営業キロ総延長は京阪バス全営業所中最大となりました。さらに、2010年9月には樟葉長尾線の大部分を枚方営業所から移管、共同管轄するようになり運行エリアは拡大しました。

その後も、路線の延伸や移管が繰り返されました。2013年3月には津田サイエンスヒルズ線の延伸により河内磐船駅への乗り入れを開始、初めて交野市域を管轄。同年12月には淀長岡京線を管轄し、営業所から離れた淀や長岡京市にも路線を展開しました。2014年4月の京阪シティバスとの合併後には京都南部線が移管され、淀、長岡京市に加えJR山崎駅、竹田駅西口、京都駅八条口への路線も担当するようになりました。しかし、2017年3月には京都南部線と淀長岡京線が男山営業所に移管され、運行エリアは変化しました。

2018年4月には津田サイエンスヒルズ線が全線交野営業所に移管され、京田辺営業所は交野市からの撤退。関西外国語大学学研都市キャンパスの移転に伴う路線縮小・廃止とあいまって、同日杉山手以西の津田駅・枚方市駅方面からも撤退し、大幅な運行エリア縮小となりました。

支所から営業所へ

旧・京阪宇治交通時代には、男山営業所の支所として「田辺支所」と呼ばれていました。京阪宇治交通田辺は2002年5月の運営開始当初から正式な「田辺営業所」でしたが、京阪バスへの合併後も京阪宇治バスとの共用により、同じ敷地内で片方が「支所」、もう片方が「営業所」を名乗る状態が続きました。しかし、2008年5月の移転と「京田辺支所」への改称を経て、2024年7月には支所から独立し、正式に「京田辺営業所」へと格上げされました。

主要路線と運行状況

京田辺営業所の主要ターミナルは樟葉駅、石清水八幡宮駅、長尾駅、松井山手駅、近鉄新田辺駅などです。主な路線として、樟葉長尾線、長尾駅・枚方カントリー方面、企業団地方面、藤阪ハイツ発着路線、招提方面、藤阪ハイツ発着路線、山手線、水珀方面、摂南大学北口方面、京田辺市内線、八幡田辺線、枚方尊延寺線などがあり、それぞれの路線で運行本数や運行時間帯が異なります。また、コミュニティバスの運行や特定輸送なども行っています。 各路線の詳細については、本文で個別に説明しています。

車両

京田辺営業所には、三菱ふそう、日野、いすゞなど、大手バスメーカー製の車両が配置されています。過去には日産ディーゼル製の車両も存在しましたが、現在は全廃されています。近年は老朽化車両の更新が進められており、最新の車両も導入されています。

まとめ

京阪バス京田辺営業所は、歴史と変遷を経て、現在も京田辺市周辺地域における重要な公共交通機関として機能しています。今後も地域社会のニーズに応えるべく、安全で快適なバス運行に努めていくことでしょう。

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