京阪バス枚方営業所

京阪バス枚方営業所：枚方市を網羅する交通の要衝

京阪バス枚方営業所は、大阪府枚方市に所在する京阪バスの営業所です。京阪バスの中でも最大規模を誇り、200台以上ものバスを収容できる広大な敷地面積を有しています。所属車両数も100台を超え、これも京阪バス内では最大規模です。

沿革とエリアの変遷

1967年に現在の場所に移転して以来、枚方営業所は地域住民の足として重要な役割を担ってきました。当初は枚方市全域に加え、京都府南部地域（宇治市、久御山町、淀、山崎、桂など）の路線も管轄していました。1996年までは京阪バスで最も広い営業エリアを誇っていたほどです。しかし、その後路線の再編が行われ、京都府南部路線は洛南営業所へと返還されました。2014年には一部路線が再び京阪バスに戻りましたが、京田辺営業所、男山営業所を経て、現在は洛南営業所が管轄しています。

枚方市内の路線網も変遷を辿っています。2007年には八幡地区からの撤退、2010年には久御山町のコミュニティバスの移管などが行われました。2009年には枚方尊延寺線の一部を京田辺営業所へ移管し、京都府内路線は減少しました。2014年には枚方高槻線に進出しましたが、2021年に撤退しています。

環境への取り組み

[京阪バス]]では唯一、圧縮天然ガス]を燃料とする低公害バスを導入していました。これは[[枚方市の補助金によるものでした。しかし、2013年までに全車両が更新され、CNGバスは廃車となりました。

営業所の現状と将来

現在、営業所の最寄りのバス停は「田ノ口」「総合スポーツセンター」「枚方車庫」です。ただし、「枚方車庫」停留所は現在、高速バスのみが利用しており、運行は休止中です。営業所は国道1号沿いに位置しています。

将来を見据え、枚方市山田池北町の京阪電気鉄道スポーツセンター跡地に新車庫の建設が進められており、2024年の完成を目指しています。

主要路線

枚方営業所は、枚方市駅（北口・南口）、長尾駅などを主要ターミナルとして、市内各地を結ぶ数多くの路線を運行しています。主な路線は以下の通りです。

1. 出屋敷線: 枚方市の中心部を東西に横断する主要路線です。関西外国語大学など、複数の拠点を結びます。

2. 短距離便: 枚方市駅北口から、小松製作所関連施設や枚方市立中央図書館のある片鉾地区などを結ぶ路線です。

3. 国道田ノ口・藤阪ハイツ方面: 長尾谷町から分岐し、藤阪ハイツへ向かう路線です。

4. 長尾駅方面: 枚方市駅と長尾駅を結ぶ幹線系統です。大阪国際大学や摂南大学枚方キャンパスへの路線も含まれています。

5. 樟葉方面およびスポーツセンター発着: 招提地区から枚方市駅と樟葉駅を結ぶ路線です。枚方市立総合スポーツセンターへのアクセスも担っています。

6. 枚方尊延寺線: 枚方市駅から津田駅、杉、尊延寺、穂谷などの地域へ向かう路線です。星ヶ丘医療センターへの路線も含まれています。

7. 招提線: 枚方市駅と摂南大学枚方キャンパスを結ぶ路線で、関西医科大学牧野キャンパスや大阪歯科大学牧野学舎前にも停車します。

8. 釈尊寺団地線: 枚方市駅と釈尊寺団地を結ぶ路線です。

9. 空港路線: 関西空港へのリムジンバスを運行しています。

その他

枚方営業所では、中型バス（長尺車を含む）も運用されています。かつては三菱ふそう、日野、いすゞの車両が混在していましたが、近年は主にいすゞの車両が導入されています。また、夜行高速バス用の車両も保有しています。

過去には、藤阪営業所の設置計画もありましたが、京阪宇治交通との合併や京田辺営業所の移転などを経て、計画は中止となりました。

京阪バス枚方営業所は、枚方市の公共交通を支える重要な拠点として、これからも地域社会に貢献していくことでしょう。

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