人吉球磨スマートインターチェンジ

人吉球磨スマートインターチェンジ：九州自動車道の利便性を高める拠点

熊本県人吉市に位置する人吉球磨スマートインターチェンジ（以下、人吉球磨スマートIC）は、九州自動車道に設置されたスマートインターチェンジです。1989年から1995年まで仮運用されていた人吉仮出入口の跡地を部分的に利用して建設されました。ETC搭載車であれば全車種が24時間利用でき、上下線双方向の出入が可能です。

本線直結型の利便性

人吉球磨スマートICは本線直結型であるため、スムーズな乗り降りを実現しています。これにより、周辺地域へのアクセスが向上し、観光やビジネスの活性化に貢献しています。しかし、八代JCTからえびのIC間は肥後トンネル、加久藤トンネルといった長大トンネルが連続しており、危険物積載車両の通行が禁止されているため、人吉球磨スマートICからの危険物積載車両の進入も制限されています。

開発の経緯と周辺環境

人吉球磨スマートICの整備は、2009年に「人吉・球磨スマートインターチェンジ整備促進協議会」の発足から始まりました。その後、2014年に新規採択、連結許可申請、連結許可を経て、2019年8月10日に供用が開始されました。当初は、南側に設置されていた人吉南バスストップの移転も計画されていましたが、バス路線の廃止や変更により、移設は見送られました。

周辺には、川上哲治記念球場や、道の駅人吉（人吉クラフトパーク石野公園）などがあり、観光客にとっても利便性の高い立地となっています。国道219号とも間接的に接続しているため、周辺地域との連携も強固です。

高速道路一時退出実験

人吉球磨スマートICでは、国土交通省の社会実験として、高速道路一時退出実験が実施されました。これは、ETC2.0搭載車がスマートICで高速道路を一時退出して、道の駅人吉などに立ち寄り、その後1時間以内（後に3時間以内、その後2時間以内へと変更）に同一のスマートICから再流入する場合、高速道路を降りずに目的地まで利用した場合と同じ料金に調整されるというものです。この実験は、地域経済の活性化や、スマートICの利便性の更なる向上を目指した取り組みです。

位置情報と接続道路

E3 九州自動車道 (19-1番)
直接接続: 市道 スマートインターチェンジ第1号線（上り線）、市道 スマートインターチェンジ第2号線（下り線）
間接接続: 国道219号

歴史的な流れ

2009年3月5日: 人吉・球磨スマートインターチェンジ整備促進協議会発足
2014年7月25日: 新規採択
2014年7月29日: 連結許可申請書提出
2014年8月8日: 連結許可
2018年7月10日: IC名称を「人吉球磨スマートIC」と正式決定
2019年8月10日: 供用開始、道の駅人吉開駅、高速道路一時退出実験開始
2020年3月27日: 高速道路一時退出実験の退出可能時間を1時間以内から3時間以内に延長
2022年7月1日: 高速道路一時退出実験の退出可能時間を3時間以内から2時間以内に変更

隣接するインターチェンジ

(19) 人吉IC/TB（廃止） - (19-1) 人吉球磨スマートIC - 人吉仮出入口（廃止） - えびのPA - (20) えびのIC

関連情報

西日本高速[[道路]]株式会社
日本のインターチェンジ一覧
人吉仮出入口

人吉球磨スマートICは、地域経済の活性化や交通利便性の向上に大きく貢献する重要な拠点として、今後もその役割を果たしていくものと期待されています。

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