人形の家/夢は夜ひらく

德永英明の「人形の家／夢は夜ひらく」は、2012年5月9日に発売された49枚目のシングルです。前作「明日へ帰ろう」から9ヶ月ぶりのリリースであり、カバーアルバム『VOCALIST VINTAGE』からの先行シングルとして注目を集めました。

本作は、「抱きしめてあげる/花束|抱きしめてあげる_花束」以来、4年ぶりとなるダブル表題曲シングルであり、1960年代の楽曲をカバーしている点が特徴です。そのため、CDに加えてカセットテープも発売され、幅広い世代の音楽ファンに訴求する試みが見られました。

収録曲は以下の通りです。

1. 人形の家
作詞：なかにし礼、作曲：川口真
TBSテレビ「ひるおび」2012年5月度エンディングテーマとして使用されました。
2. 夢は夜ひらく
作詞：石坂まさを、作曲：曾根幸明
3. 上を向いて歩こう
作詞：永六輔、作曲：中村八大
2月に配信限定でリリースされたシングルが、今回初めてCD化されました。
カバーアルバム『VOCALIST VINTAGE』の限定盤Bには、別バージョンが収録されています。
4. 人形の家（Instrumental）
5. 夢は夜ひらく（Instrumental）
6. 上を向いて歩こう（Instrumental）

全曲の編曲は松浦晃久が担当し、原曲の魅力を引き出しつつ、德永英明ならではの表現が加わったアレンジが施されています。

「人形の家」は、なかにし礼によるドラマチックな歌詞と川口真によるメロディが、德永英明の情感豊かな歌声によって新たな魅力を放っています。また、「夢は夜ひらく」は、石坂まさをの作詞による昭和歌謡の名曲を、德永英明がどのように歌いこなしているのかが聴きどころです。

さらに、「上を向いて歩こう」は、永六輔と中村八大による不朽の名作であり、德永英明のカバーによって、改めてその普遍的なメッセージが心に響きます。配信限定だった音源がCD化されたことで、より多くの人がこの名曲に触れる機会を得ることができました。

本作は、德永英明の歌唱力と、松浦晃久のアレンジが光る、聴きごたえのあるシングルとなっています。1960年代の楽曲をカバーすることで、新たなファン層を開拓するとともに、長年のファンにとっても懐かしいメロディを新たな形で楽しめる作品です。

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