人形劇ギルド

人形劇ギルド

『人形劇ギルド』は、BUMP OF CHICKEN|BUMP_OF_CHICKENの楽曲「ギルド」をモチーフに制作された映像作品です。楽曲の世界観を基に、ボーカルの藤原基央が原作と脚本を手掛け、BUMP OF CHICKEN|BUMP_OF_CHICKENのPVを多く手掛ける番場秀一が監督を務めました。

概要

この作品は、アルバム『ユグドラシル』のプロモーションの一環として企画されました。当初はシングル以外の楽曲でPVを制作するアイデアから、「ギルド」が候補に挙がりました。藤原は楽曲制作時から人形がストップモーションで動くイメージを持っていたことから、人形劇として映像化されることになりました。企画は大きく発展し、構想に2年、制作に1年を費やす大作となりました。

作品は、ストップモーション・アニメーションパート（約15分）と、メンバーによる世界観解説や補足を行う実写パート（約7分）で構成されています。実写パートは事実上の隠しトラックとなっています。

リリースに先駆け、人形劇の映像とライブ映像を組み合わせたPVが制作されました。また、ラジオ番組『SCHOOL OF LOCK!』主催の試写会も開催され、メンバーもコメント映像で出演しました。

制作は難航し、予算と時間の制約から何度も中止の危機に瀕しましたが、最終的にはメンバーと制作サイドの強い意志によって完成しました。2007年には、スペースシャワーTVのMUSIC VIDEO AWARDS 07で「BEST CREATIVE WORK」賞を受賞しています。

あらすじ

物語は、世界のどこかの小さな炭鉱の島を舞台に展開されます。マンナズとベルカナの親子は、つつましくも幸せな日々を送っていました。ある日、ベルカナはピアノの才能を見出されます。ベルカナのためにピアノを買ってあげたいマンナズは、資金を工面しようと決意します。

登場人物

マンナズ: 炭鉱夫でベルカナの父親。寡黙ですが、人望が厚いです。ベルカナのピアノを聴くのが何よりの楽しみです。名前は「人間」を意味するルーン文字に由来します。
ベルカナ: マンナズの娘。心優しく、父親思いです。おもちゃのピアノで天才的な才能を発揮します。名前は「成長」「誕生」を意味するルーン文字に由来します。
ライゾ: マンナズの友人である炭鉱夫。マンナズ親子を気にかけています。名前は「運命」を意味するルーン文字に由来します。
神父（オシラ）: 島の教会の神父。ベルカナの才能を見出します。名前は「口伝」を意味するルーン文字に由来します。
ソーン: 炭鉱夫。ライゾと親しく、よく立ち話をしています。名前は「棘」を意味するルーン文字に由来します。
藤原: 島民。ベルカナのピアノの音色を聴いています。
増川: 島民。ベルカナに好意を抱いています。
直井: 島民。藤原、増川、升とバンド「バンプオブチキン」を組んでいます。
升: 島民。ライゾとは親戚関係にあります。

登場人物の名前は、ルーン文字にちなんで名付けられており、名前と役割が対応しているのが特徴です。

スタッフ

原作/脚本/音楽：藤原基央
監督：番場秀一
撮影/人形/セット：彩工房
アニメーター：オカダシゲル

外部リンク

人形劇ギルド － BUMP OF CHICKEN|BUMP_OF_CHICKEN オフィシャルウェブサイト
* 人形劇ギルド － 彩工房 オフィシャルウェブサイト

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