人生の並木路 (テレビドラマ)

『人生の並木路』は、1966年と1973年の二度にわたり、TBS系列で放送された昼ドラマです。このドラマは、兄弟の絆や人間模様を深く掘り下げた作品として、当時の視聴者に強い印象を与えました。

1966年版（朝日放送制作）

1966年7月4日から11月25日まで、毎週月曜日から金曜日の13:00 - 13:15に放送されました。朝日放送が制作を担当し、共進社油脂工業（現在の牛乳石鹸共進社）がスポンサーを務めていました。このバージョンは、日色ともゑ、宇南山宏、荒木一郎といった俳優が出演しています。特筆すべきは、このドラマの最終回をもって、長年続いた牛乳石鹸提供のドラマシリーズが終了した点です。当時の昼ドラ枠における、一つの時代の終わりを象徴する作品とも言えるでしょう。

1973年版（TBS/松竹共同制作）

1973年8月27日から10月26日まで、『花王 愛の劇場』枠で放送されました。松竹とTBSが共同で制作を担当し、より豪華なキャストと制作体制で臨みました。このバージョンでは、矢島明子役を松本留美、矢島健作役を川津祐介が演じ、その他にも塚本信夫、剣持伴紀、高野ひろみ、早川雄三、鹿山有紀、宮川洋一、真木沙織、大谷照代といった実力派俳優が脇を固めました。

主なキャスト

矢島明子：松本留美
矢島健作：川津祐介
芝野貞雄：塚本信夫
芝野秀雄：剣持伴紀
雅子：高野ひろみ
西立重吉：早川雄三
珠江：鹿山有紀
総務部長：宮川洋一
美沙：真木沙織
きく子：大谷照代

スタッフ

ナレーター：細川俊之
原作：竹田敏彦『検事の妹』
脚本：西沢裕子
監督：大槻義一、中新井和夫
音楽：池田正義
プロデューサー：藤川忠勝（松竹）
制作：松竹、TBS

主題歌

作詞：佐藤惣之助
作曲：古賀政男
歌：五木ひろし

このドラマの主題歌は、五木ひろしが歌い、その哀愁漂うメロディーは、ドラマの内容と相まって、多くの視聴者の心に深く残りました。

作品の特徴

『人生の並木路』は、兄弟愛や家族の絆をテーマにした作品で、特に1973年版では、検事という職業を通して、正義とは何か、人間とは何かを問いかけるような、深みのあるドラマ展開が特徴です。二つのバージョンを通して、時代の変化と共に、ドラマの制作体制や表現方法がどのように変化してきたかを垣間見ることができるのも、この作品の魅力の一つと言えるでしょう。

外部リンク

人生の並木路 - テレビドラマデータベース
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