人間じゃろうが!/さよならの唄…。

『人間じゃろうが!/さよならの唄…。』は、日本のシンガーソングライター、清木場俊介によって2006年 3月29日にリリースされた、ソロ名義では通算3作目にあたるシングル作品です。このシングルは、エイベックス傘下のレーベル、rhythm zoneから世に送り出されました。

リリース背景と作品の位置づけ

前作『さよなら愛しい人よ…』の発表からおよそ7ヶ月という期間を経てリリースされた本作は、清木場氏のキャリアにおいて極めて重要な意味を持つタイミングで発表されました。具体的には、彼が所属していたヴォーカル＆パフォーマンスグループ、EXILEからの脱退表明が行われた、まさにその記念すべき日を選んで発売されたのです。これは、ソロアーティストとしての新たな道を歩み始める強い意志を示すものであったと言えるでしょう。

また、このシングルは、清木場氏のソロ活動においていくつかの「初」を冠する作品となりました。まず、複数のA面曲を収録する「両A面シングル」形式を採用したのは、ソロ名義では本作が初めてのことです。さらに、特定のテレビ番組やコマーシャルなどのメディアタイアップが付かない、純粋に楽曲そのものの力でリスナーに訴えかける「ノンタイアップ」作品としても、ソロ名義では最初の試みでした。

仕様と商業的な成果

本作は、異なるジャケットデザインを施した2種類の形態で市場に投入されました。ひとつは、CDに加えて特典映像を収録したDVDが付属する【CD＋DVD盤】、もうひとつはCDのみの【CD盤】です。付属のDVDには、2005年に開催された野外音楽フェスティバル「SETSTOCK '05」における清木場氏のライブパフォーマンス映像が収められており、当時の彼の熱のこもったステージを垣間見ることができる貴重な内容となっています。

商業面では、本作はまずまずの成功を収めました。オリコンの週間シングルランキングにおいては、2006年 4月10日付のチャートで最高位となる3位を記録しています。発売初週における推定売上枚数は約2.9万枚であり、ソロアーティストとしての清木場俊介氏の注目度を示す結果となりました。

収録曲

本作には、タイトルにも冠されている2曲の楽曲が収録されています。両曲ともに高橋圭一氏が編曲を手掛けています。

1. 人間じゃろうが! (7:34)
作詞：清木場俊介
作曲：川根来音
編曲：高橋圭一

この楽曲は、力強いメッセージ性を帯びたフォークロック調のサウンドを特徴としています。ストレートな言葉と熱情的な歌唱が融合し、聴く者に強いインパクトを与える楽曲として完成されています。ライブパフォーマンスにおいても非常に頻繁に披露されており、ファンにとってはお馴染みであり、また共に歌い、一体感を高める楽曲として、清木場氏のライブセットリストには欠かせない存在となっています。

2. さよならの唄…。 (4:44)
作詞・作曲：清木場俊介
編曲：高橋圭一

清木場氏自身が作詞・作曲を手掛けた楽曲です。本作に収録されているこのバージョンの音源は、発表当時、清木場氏のオリジナルアルバムにはいずれも未収録という状態でした。

主な収録アルバム

本作に収録された楽曲は、その後の清木場俊介氏のライブアルバムやベストアルバムなどに収録されています。

人間じゃろうが!

清木場俊介 LIVE "祭"
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清木場祭2007
清木場俊介 SONGS 2005-2008

さよならの唄…。

清木場俊介 LIVE "祭"

『人間じゃろうが!/さよならの唄…。』は、清木場俊介氏がEXILEを脱退し、ソロアーティストとして本格的に活動を開始した時期に発表された、キャリアの節目を彩る重要なシングルです。両A面という形式やノンタイアップでのリリースは、ソロアーティストとしての表現の多様性と純粋な音楽へのこだわりを示すものであり、またオリコンチャートでの上位記録は、彼の音楽が広く受け入れられた証と言えるでしょう。特に「人間じゃろうが!」は、その後のライブにおける定番曲となり、長くファンに愛される楽曲となっています。

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