今井功 (裁判官)

今井 功 (いまい いさお)

今井功氏は、1939年12月26日に兵庫県神戸市垂水区で生まれた日本の著名な弁護士であり、元最高裁判所判事です。彼の教育は兵庫県立星陵高等学校から始まり、その後、1962年に京都大学法学部を卒業しました。卒業後、司法修習生としての道を歩み、1964年には判事補としての任官を果たします。

職歴の歩み

その後のキャリアでは、東京地方・家庭裁判所や最高裁判所総務局、函館地方・家庭裁判所など、数多くの司法機関で勤務しました。1973年には最高裁判所の調査官、1976年には事務総局民事局第二課長に就任し、1980年には第一課長兼第三課長に昇進します。

1982年から1984年にかけては東京地方裁判所で判事を務め、その後、東京高等裁判所の事務局長を経て、1990年には最高裁判所事務総局の民事局長および行政局長に任命されました。この時期には、民事訴訟法の大幅な改正にも関与しています。

その後、前橋地方裁判所の所長としての役職を経て、1996年に東京高等裁判所判事部の総括を務め、1998年には最高裁判所の首席調査官に就任。2002年からは仙台高等裁判所および東京高等裁判所の長官としてその職務を全うしました。

2004年12月27日、ついに最高裁判所判事に任命され、2005年の国民審査を経ても信任を受けます。彼は2009年12月25日に定年退官し、その後は弁護士としての新たなキャリアをスタートさせます。

現在の活動

退官後は第一東京弁護士会に弁護士登録をし、TMI総合法律事務所の顧問として活動を続けています。また、東北大学法科大学院の客員教授としても教鞭を執っています。彼の優れた業績は多くの賞賛を受け、2011年6月には旭日大綬章を受章しました。

同じく、みずほコーポレート銀行やみずほフィナンシャルグループ、みずほ銀行の監査役としてもその専門知識を生かし、企業のガバナンスにも貢献しています。

裁判での審理

今井氏は、いくつかの重要な判決にも関与しています。2005年には衆議院総選挙の小選挙区区割規定についての判決において合憲との意見を表明しました。また、国籍法に関する判決においては違憲との多数意見を述べています。他にも数多くの事件に対して決定を下し、死刑判決が確定したケースや上告を棄却した重要な事案も経験しています。

彼が関与した事件は、法曹界における重要な出来事となり、それぞれの判決が日本の法律の解釈に大きな影響を与えています。今井功氏の実績は、法曹界においても高く評価されており、今後もその活躍が期待されています。

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