今堀日吉神社

今堀日吉神社は、滋賀県東近江市今堀町に位置する神社です。近江鉄道長谷野駅から徒歩5分とアクセスも良く、地域住民に親しまれています。

祭神

主祭神は、大山咋神（おおやまくいのかみ）です。また、配祭神として白山比賣神（しらやまひめのかみ）と事代主命（ことしろぬし）が祀られています。

歴史

神社の創建年代は不詳ですが、社伝によれば平安時代初期に創祀されたと伝えられています。古くは山王十禅師社と称されていましたが、明治時代に入り、現在の社号である今堀日吉神社に改称されました。明治9年には村社に列せられています。

今堀日吉神社文書

今堀日吉神社には、中世からの貴重な古文書群が伝わっています。これらは「今堀日吉神社文書」と呼ばれ、地域史を研究する上で欠かすことのできない史料です。研究者向けに活字本も刊行されており、広く活用されています。特に、商業（座）関係文書と惣村関係文書を多く含む点が特徴で、当時の経済や社会構造を知る上で重要な手がかりとなります。

この文書群は、947通66冊に及ぶ膨大な量であり、日本の歴史を深く知る上で非常に重要な資料として、国の重要文化財に指定されています。現在は滋賀大学経済学部附属史料館に寄託され、研究・保存されています。

祭事

例祭は毎年4月3日に行われます。

境内社

境内には、以下の境内社が祀られています。

大神宮
熊野社
多賀神社
松尾社
八幡宮
恵美須大國社
* 大将軍社

また、境外社として見送稲荷社があります。

今堀と得珍保

今堀は、中世に存在した得珍保の中心となる村でした。得珍保とは、特定の寺社に寄進された荘園や、その管理機構を指します。今堀日吉神社の文書群からも、当時の今堀が地域の中心として機能していた様子がうかがえます。

今堀日吉神社は、地域の歴史と文化を今に伝える貴重な存在です。ぜひ一度足を運んで、その歴史に触れてみてください。

もう一度検索