今宿次雄

今宿次雄（いましゅく つぐお）は、1884年（明治17年）1月10日に生まれ、1971年（昭和46年）9月4日に没した、日本の内務官僚であり、政治家です。彼は、官選の県知事や八日市市長を務めました。旧姓は三浦です。

生い立ちと学歴

京都府で、三浦寛一の次男として生まれた今宿次雄は、後に今宿家の養子となりました。彼は、第七高等学校造士館を卒業後、1909年に東京帝国大学法科大学を卒業しました。

官僚としてのキャリア

同年11月、今宿は文官高等試験行政科試験に合格し、農商務省に入省しました。その後、内務省に転じ、滋賀県属として地方行政のキャリアをスタートさせました。彼は、滋賀県警視、同理事官、熊本県理事官、福岡県事務官、千葉県警察部長、埼玉県書記官・内務部長など、内務省の様々な要職を歴任しました。

県知事としての活動

1926年9月、今宿は沖縄県知事に就任しました。しかし、第1次若槻内閣の総辞職に伴い、1927年5月に辞任しました。その後、1929年9月には佐賀県知事に就任し、濱口内閣の緊縮政策のもと、県予算の再編成に取り組みました。しかし、1930年7月に知事を辞職しました。

その後の活動

県知事を退任した後、今宿は啓成社専務理事を務めました。そして、1955年3月には八日市市長に当選し、一期市長を務めました。彼は、地方行政においてその手腕を発揮し、地域社会の発展に貢献しました。

まとめ

今宿次雄は、内務官僚として地方行政に携わり、県知事や市長として地域社会に貢献した人物です。彼の生涯は、日本の近代行政史における重要な一例として、後世に語り継がれるでしょう。

参考文献

歴代知事編纂会編『新編日本の歴代知事』歴代知事編纂会、1991年。
秦郁彦編『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。
『「現代物故者事典」総索引 : 昭和元年～平成23年 1 (政治・経済・社会篇)』日外アソシエーツ株式会社、2012年。
埼玉県人会編『埼玉県人名選』埼玉県人会、1938年。

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