今宿道路
今宿道路について
今宿道路は、福岡県の福岡市西区から糸島市にかけての約23kmを結ぶ高規格幹線道路です。この道路は、国道497号にあたる自動車専用道路と国道202号の一般道路から構成されています。自動車専用箇所は福岡前原有料道路として運営され、これにより西九州自動車道とも接続しています。また、一般部は今宿バイパスと呼ばれ、起点からバイパス青木交差点までは「今宿新道」という通称も持っています。
道路の特徴
従来の国道202号（唐津街道）は、主に玄界灘に沿っているのに対し、今宿道路は南の内陸側を通る新しいルートとなっており、ドライバーにとっての利便性を高めています。具体的には、起点から仮称の二丈ICまでが自専道とその側道として整備され、それ以降は一般道として運用される計画です。このため、今宿道路は福岡市と糸島間の交通を効率よく結ぶ役割を果たしています。
路線のデータ
専用部の詳細
専用部は大きく3つのセクションに分かれており、それぞれ設計速度や幅員が異なります。
規格: 第1種第3級
設計速度: 80 km/h
道路幅員: 19.75 m
車線数: 4車線
規格: 第1種第2級
設計速度: 100 km/h
道路幅員: 22.0 m
車線数: 4車線
規格: 第1種第2級
設計速度: 100 km/h
道路幅員: 23.5 m
車線数: 4車線
現在、福岡市西区拾六町から糸島市東の間は福岡前原有料道路として供用されていますが、糸島市東から糸島市二丈上深江の区間はまだ整備されておらず、将来的には自専部のインターチェンジ（仮称：二丈IC）が設置される予定です。
一般部の概要
一般部は起点から糸島市多久、及び糸島市多久から二丈福井に至る二つのセクションに分かれており、それぞれの規格と速度も異なります。
規格: 第4種第1級
設計速度: 60 km/h
道路幅員: 40.0 - 51.5 m
車線数: 4車線
規格: 第3種第2級
設計速度: 60 km/h
道路幅員: 16.75 - 42.0 m
車線数: 2車線 - 4車線
このように、今宿道路は専用道路と一般道路の両方を持つことで、地域交通の利便性を高め、快適な走行を実現しています。
歴史的背景
今宿道路の事業は1970年度から始まり、1975年には起点から短い区間が暫定2車線供用されました。その後、1983年度には大規模な供用が行われ、以降も段階的に整備が進められています。特に1998年には自専部の福岡西料金所から周船寺ICにかけてが完成し、2001年の都市計画変更を経て、さらなる整備が進み、今宿道路が主要な交通路としての役割を確立しています。
交通量
過去の交通センサスによると、福岡市西区今宿青木では平日24時間交通量が41,532台に達しており、今宿道路の重要な役割を裏付けています。
このように、今宿道路は福岡県内における交通インフラの要として、地域の発展に寄与している道路です。
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