今屋友次郎

今屋友次郎について

今屋友次郎（いまや ともじろう）は、日本の陸軍軍人であり、政治家としても知られています。1867年7月14日、現在の山口県に生まれました。彼の父は今屋利介で、友次郎は二男として育ちました。彼は陸軍士官学校に入学し、1884年9月に、旧9期生としてその門をくぐります。その後、1887年7月には陸軍歩兵少尉に任官し、歩兵第8連隊に勤務しました。

友次郎の軍人としてのキャリアは、1896年に歩兵第6連隊中隊長に就任し、台湾の守備に派遣されたことから始まりました。その後、同年10月には歩兵第8連隊中隊長に転じると、1898年には韓国の守備任務にも従事しました。彼は1903年に歩兵第9連隊の大隊長に就任し、その後日露戦争に出征しました。

1905年3月には後備歩兵第60連隊の指揮を執り、1909年には歩兵第9連隊長として大佐に昇進します。1912年11月には歩兵第30連隊長に転任し、満州への派遣も経験しました。1915年には陸軍少将に進み、歩兵第12旅団長を務めました。その後、1917年に待命となり、12月1日に予備役に編入されました。

1918年9月11日、友次郎は大津市長に就任しました。彼は就任後、開市二十周年を祝う行事を開催し、新たな市章の制定や都市計画の推進に取り組みました。また、市営住宅の建設、職業紹介所の設置、公設市場の設置、さらに江若鉄道の開業に尽力するなど、多くの施策を推進しました。彼の功績により、1922年9月10日に市長を退任しました。

友次郎はその長い軍歴において、いくつかの栄典も受けています。1890年には正八位、1914年には正五位、1917年には従四位に叙せられました。さらに、1905年には勲四等瑞宝章を授与され、1940年には紀元二千六百年祝典記念章も受けています。

1945年4月、彼は生涯を閉じましたが、その業績は今なお評価されています。日本の歴史において重要な役割を果たした彼の足跡は、軍人として、また政治家としての彼の両方の側面から評価され続けています。

参考文献

• - 歴代知事編纂会編『日本の歴代市長』第2巻、歴代知事編纂会、1984年。
• - 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
• - 福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
• - 内閣「今屋友次郎滋賀県大津市長就任ノ件」大正7年。国立公文書館 請求番号：任Ｂ00854100・本館-2A-019-00

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