今日も どこかで

『今日も どこかで』：人と人との繋がりを歌った感動のシングル

2008年11月5日、小田和正の26枚目のシングル『今日も どこかで』がBMG JAPANよりリリースされました。この楽曲は、フジテレビ系列の朝の情報番組『めざましテレビ』の2008年度テーマソングとして書き下ろされたものです。

楽曲制作のきっかけは、『めざましテレビ』の司会を務める軽部真一アナウンサーが、2005年に行われた小田和正の全国ツアーを取材したことに遡ります。大阪城ホールでのインタビューを通じ、両者の間に信頼関係が築かれ、番組15周年を迎える2008年4月、『出会って来た人とのつながり』をテーマにした楽曲の制作が実現しました。

当初は『めざましテレビ』のテーマソングとしてのオンエアのみを予定しており、CD化は検討されていませんでした。しかし、2008年4月から9月にかけて行われた小田和正の全国ツアーで披露された際、アンコール時における観客の大合唱が大きな反響を呼びました。この感動的な光景を受け、CD化が決定。さらに、オンエア期間も2009年3月まで延長されることとなりました。

『今日も どこかで』は、多くの人の心に響く、普遍的なメッセージが込められた楽曲です。人と人との繋がり、そして日々の生活の中で感じられる温かさや喜びを、小田和正の優しく力強い歌声が表現しています。

楽曲の制作には、多くのミュージシャンが参加しています。コーラスには前作に引き続き松たか子が参加。カップリングには、『会場のみんなとバージョン』とカラオケが収録されており、『会場のみんなとバージョン』には、2008年9月10日、11日に行われた日本武道館公演での観客の歌声が収録されています。バックトラックは、同年9月2日、3日の日本ガイシホール公演開演前に収録されました。

さらに、この楽曲は、その後の活動においても大きな役割を果たしました。2009年2月15日に行われたイベント『元気のミナとも』最終日のグランドフィナーレでは、小田和正がゲスト出演し、軽部真一アナウンサー、伊藤利尋アナウンサーを除く『めざましテレビ』出演者、ゲストのJUJU、そして会場に集まった観客と共に大合唱を行いました。この時、JUJUはオフコース時代からのファンであることを告白し、小田和正との交流が生まれたエピソードも有名です。

『今日も どこかで』は、『めざましテレビ』のテーマソングとしての役割を超え、CMソングとしても広く使用されました。2009年8月からは明治乳業プロビオヨーグルトLG21のCMソングに起用され、小田和正自身もCMに出演。さらに、2011年3月からは明治安田生命の全国ツアー応援CMソング、同年4月からはポーラ化粧品の企業CMソングとしても使用されています。そして2022年6月からは「明治安田生命 みんなの健活プロジェクト・地球の元気プロジェクト」CMソングとして使用されており、現在も多くの場面で聴くことができる、世代を超えて愛される名曲となっています。

このように、『今日も どこかで』は、単なるテーマソングやCMソングとしてだけでなく、人々の心を繋ぎ、感動を生み出す力を持った、小田和正の代表曲の一つと言えるでしょう。その温かいメロディーとメッセージは、これからも多くの人々に勇気と希望を与え続けることでしょう。

収録曲:

今日も どこかで
今日も どこかで（会場のみみんなとバージョン）
今日も どこかで（オリジナルカラオケ）

参加ミュージシャン:

ドラム：木村万作
ベース：有賀努
キーボード：栗尾直樹
ギター：稲葉政裕
サックス：園山光弘
ストリングス：キンパラチエコストリングス
ハープ：浅川知樹
コーラス：松たか子、木下智哉
シンセサイザープログラミング：望月英樹

スタッフ:

プロデューサー：小田和正
ミキシングエンジニア：三上義英
マスタリングエンジニア：ダグ・サックス、ロバート・ハドリー
ディレクター：木下智哉
レコーディングエンジニア：三上義英、小島翔平
A&R：野口悦子 (BMG JAPAN)
L.A.コーディネーター：江川浩二
アートディレクション：小林雅人、K.ODA

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