今村友基

今村 友基

今村 友基（いまむら ゆうき）氏は、1979年7月8日に京都府京都市で生を受けた日本のラグビー指導者です。現役時代は主にスタンドオフ（SO）やスクラムハーフ（SH）のポジションでプレーした元選手であり、現在はジャパンラグビーリーグワンに所属する九州電力キューデンヴォルテクスのヘッドコーチを務めています。身長は170cm、体重は75kg。現役時代のチームメイトや関係者からは「ゆうき」という愛称で親しまれていました。

選手としての歩み

今村氏とラグビーとの出会いは非常に早く、小学1年生の時に競技を始めました。学生時代からその才能を発揮し、ラグビー強豪校として知られる京都市立伏見工業高等学校（現・京都工学院高等学校）では、チームの中心選手として活躍し、主将も務めました。高校卒業後の1998年、関東学院大学に進学。大学ラグビー界の強豪である関東学院大学ラグビー部で経験を積み、将来を嘱望される選手として成長しました。大学在学中には、U19日本代表に選出されるなど、世代を代表する選手としての期待も集めました。また、関西代表としてもプレーするなど、地域レベルの選抜チームでも実力を示しました。

大学を卒業した2002年、国内最高峰のラグビーリーグであるトップリーグ（当時）に参戦していた神戸製鋼（現在のコベルコ神戸スティーラーズ）に加入し、プロのラグビー選手としてのキャリアを本格的にスタートさせました。神戸製鋼では主にスタンドオフとして、精度の高いキックや判断力、パススキルを活かしたプレーでチームを牽引。チームの中心選手として、多くの試合で貢献しました。特に、加入から間もない2003-04シーズンには、その年のトップリーグにおけるベストフィフティーンに選出されるという素晴らしい栄誉に輝き、国内トップレベルのプレーメーカーとしての地位を確立しました。その後、2009年にはキヤノン（現在の横浜キヤノンイーグルス）へ移籍。ここでも持ち前のプレーメーカーとしての能力を発揮し、チームの攻撃を構築する上で重要な役割を担いました。

指導者への転身

2012年、長年にわたる現役選手としてのキャリアにピリオドを打ちました。しかし、ラグビーへの情熱が衰えることはなく、すぐに指導者の道へと進むことを決断。現役最後の所属チームであったキヤノンイーグルスにて、バックスコーチ（BKコーチ）に就任しました。ここでは、自身が選手時代に経験した高度なスキルや戦術眼を活かし、後進の育成やチームの攻撃戦略の立案に尽力しました。コーチとして新たなキャリアをスタートさせた今村氏は、キヤノンで指導者としての経験と実績を積み重ねました。その後、ジャパンラグビーリーグワンに所属する九州電力キューデンヴォルテクスへと活躍の場を移し、現在はチームの指揮官として、ヘッドコーチを務めています。選手時代に培った豊富な経験と、コーチングを通じて磨かれた戦術的思考力を基に、九州電力キューデンヴォルテクスのチーム強化と上位進出に向けて日々指導にあたっています。選手としても指導者としても、日本のラグビー界に貢献し続ける今村友基氏の今後の活動にも注目が集まっています。

そのキャリアは、小学校からラグビーを始め、学生時代に代表選手となり、社会人ではトップリーグで活躍しベストフィフティーンにも選ばれるという輝かしい選手時代、そして引退後すぐに指導者としてチームを率いる現在の立場へとシームレスに移行しており、ラグビーへの深い造詣と情熱を示しています。

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