今田勝

今田勝：日本のジャズ界を彩るピアニスト

今田勝（いまだ まさる）は、1932年3月21日東京に生まれた、日本を代表するジャズ・ピアニスト、そして作曲家です。彼の音楽人生は、幼少期のクラシック・ピアノのレッスンから始まり、明治大学在学中にジャズと出会い、その才能を開花させました。

プロへの道

大学卒業後、一旦は会社員としての道を歩みますが、音楽への情熱を断ち切れず、プロの音楽家になることを決意。1953年、クラリネット奏者である北村英治のバンドに加入し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。1964年からは、自身のトリオを率いて活動を開始し、独自の音楽性を追求していきます。

国際的な活躍

1970年代に入ると、今田勝はジャズ・フェスティバルを通じて国際的な舞台で演奏する機会を増やし、その名を知られるようになりました。1984年には、フュージョン・バンド「NOWIN (ナウイン)」を結成し、新たな音楽の可能性を追求。フュージョン界でも確固たる地位を築きました。

多彩なディスコグラフィ

今田勝は、数多くのリーダー・アルバムを発表しています。初期の作品には、テナーサックスを含むカルテット編成での演奏を収めた『マキ』(1970年)や『ナウ!』(1970年)があります。ソロ・ピアノの魅力が際立つ『ポピー』(1973年)や『今田勝ソロ・ピアノ』(1976年)も人気です。

ギタリスト渡辺香津美との共演も多く、『グリーン・キャタピラー』(1975年)や『アンダルシアの風』(1980年)など、印象的な作品を残しています。また、ジョージ・ムラーツとのデュオ・アルバム『アローン・トゥギャザー』(1977年)は、ジャズ・ファンから高く評価されています。

「NOWIN」時代のアルバムとしては、『ミント・ブリーズ』(1984年)、『レインボー・アイランド』(1985年)、『フォーリング・スター』(1987)などがリリースされています。

現在も精力的に活動中

2015年現在も、今田勝はコンサートや客船イベント、太平洋マスターズなど、多岐にわたる舞台で精力的に活動を続けています。六本木サテンドールには毎月レギュラー出演しており、その演奏を間近で聴くことができます。共演者も今田あきら(P.Key)、堤智恵子(Sax)など多数。

今田勝の音楽は、ジャズの伝統を守りながらも、常に新しいサウンドを追求する姿勢に貫かれています。その創造性は、多くの音楽ファンを魅了し続けています。

アルバムリスト(一部抜粋)

マキ (1970年)
ナウ! (1970年)
ポピー (1973年)
グリーン・キャタピラー (1975年)
今田勝ソロ・ピアノ (1976年)
アローン・トゥギャザー (1977年)
アンダルシアの風 (1980年)
ミント・ブリーズ (1984年)

外部リンク

今田勝ホームページ
今田勝 - Discogs（英語）

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