介助

介助とは、病気、障害、高齢などにより、日常生活における基本的な動作（ADL：Activities of Daily Living）に困難を抱える人々をサポートすることです。具体的には、入浴、食事、排泄、移動、衣服の着脱など、日常生活に不可欠な動作を、その人が自分で行える範囲に応じて支援します。

介助の必要度は、自立、一部介助、全介助の3段階で評価されます。自立とは、すべての動作を自分で行える状態を指し、一部介助とは、動作の一部に他者のサポートが必要な状態、全介助とは、すべての動作において他者のサポートが必要な状態を指します。これらの評価を総合的に判断することで、対象者の自立度を測ることができます。

また、ADLよりも高度な生活能力を測る指標として、IADL（Instrumental Activities of Daily Living：手段的日常生活動作能力）があります。IADLでは、電話の使用、外出、買い物、食事の準備、家事、服薬、金銭管理など、より複雑な動作や社会生活を送る上で必要な能力を評価します。IADLの評価は、特に知的障害や情緒障害、発達障害のある人々の社会生活における自立度を測る上で重要になります。

近年、介護という言葉が「体に直接触れる支援」というイメージで捉えられる傾向があるため、直接的な身体介助に限らず、見守りや声かけといった間接的な支援も含む「介助」という言葉を使う場面が増えています。これは、必要な支援は身体的な介助だけではなく、精神的なサポートや環境の整備も含まれるという考え方が広まっていることを示しています。

介助を行う専門職としては、介護福祉士、社会福祉士、サービス介助士などが挙げられます。また、介助を必要とする人々をサポートする存在として、介助犬も存在します。

関連用語：

介護福祉士
社会福祉士
サービス介助士
生活障害
介護
介助犬

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