仏教図書館協会東地区相互利用

仏教図書館協会東地区相互利用（ぶっきょうとしょかんきょうかいひがしちくそうごりよう）

「仏教図書館協会東地区相互利用」とは、関東地方に所在し、仏教やインド哲学に関連する研究・教育課程を持つ大学の間で実施されている、図書館資料の相互利用を促進するための制度です。この制度は、仏教図書館協会が東地区の加盟校を対象に展開しており、関連分野の研究活動を支援し、研究者や学生が必要とする情報源へのアクセスを容易にすることを目的としています。

制度の目的と意義

仏教やインド哲学の研究は、特定の資料が特定の図書館に偏在していることが少なくありません。研究者が自身の所属する大学図書館だけでなく、広く他の機関が所蔵する資料を参照できる環境は、研究の深化や新たな発見につながる上で極めて重要です。この相互利用制度は、このような研究ニーズに応えるため、加盟大学間の連携を強化し、資料利用の障壁を取り除くことを目指しています。

特に、従来の図書館間相互利用では必要とされることが多い紹介状の発行手続きを不要とすることで、利用者はより迅速かつ簡便に他大学図書館の資料を利用できるようになります。これにより、資料探索にかかる時間や手間が削減され、研究活動の効率化に大きく貢献します。

利用対象者

この制度の対象となるのは、以下の条件を満たす方々です。

関東地方に所在する、仏教またはインド哲学に関する学科・研究科を持つ大学に所属していること。
上記の大学の正規の教職員であること。
上記の大学の大学院生であること。
上記の大学によって身分証の発行を受けた研究員であること。

これらの条件を満たす方が、所属大学の枠を超えて、他の加盟大学図書館の資料を利用することが可能です。

利用方法

制度を利用する際の基本的な手続きは非常にシンプルです。

1. 紹介状の不要: 他大学図書館を利用する際に、通常必要とされる所属大学からの紹介状を持参する必要がありません。
2. 身分証明書の提示: 所属大学が発行した有効な身分証明書（学生証、教職員証など）を持参し、利用を希望する加盟大学図書館のカウンターで提示します。

これにより、特定の専門分野に特化した資料が多い大学図書館を、気軽に訪問して利用できるようになります。

利用可能な施設と資料

本制度を利用してアクセスが可能となるのは、加盟大学の図書館とその所蔵資料です。具体的には、以下の加盟大学の図書館が対象となります。

駒澤大学図書館
淑徳大学図書館
大正大学図書館
鶴見大学図書館
東洋大学図書館
身延山大学図書館
立正大学図書館

利用可能な資料の種類は、各図書館が所蔵する図書、雑誌、その他資料が原則となります。ただし、資料の館外貸出の可否や、閲覧以外のサービス（複写サービスなど）の利用条件、利用可能な時間帯などは、各図書館の規定によって異なります。訪問前に、利用を希望する図書館のウェブサイト等で詳細を確認することが推奨されます。

関連事項

この制度は、仏教系大学や仏教学部を持つ大学、そして仏教系の高等教育機関が集まる「仏教系大学会議」といった枠組みとも関連が深いです。仏教図書館協会自体も、仏教研究の振興に寄与する様々な活動を行っており、この相互利用制度はその活動の一つとして位置づけられます。

まとめ

仏教図書館協会東地区相互利用制度は、関東地方における仏教・インド哲学研究の基盤を支える重要な仕組みです。対象となる教職員、大学院生、研究員は、この制度を活用することで、より幅広い資料に容易にアクセスし、自身の研究活動を円滑に進めることが可能となります。紹介状が不要であるという利便性の高さは、この制度の大きな特徴であり、多くの研究者に歓迎されています。各加盟大学図書館の協力によって成り立っており、今後も多くの研究者の学びと探求を支えていくことが期待されます。

外部リンク

仏教図書館協会（加盟校一覧・東地区）

Category: 淑徳大学

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