仙南圏

仙南圏（せんなんけん）について

仙南圏は、宮城県が指定する広域行政推進地域であり、「広域仙南圏」とも呼ばれます。この地域は、宮城県の南西部に位置し、白石市、角田市、蔵王町、七ヶ宿町、大河原町、村田町、柴田町、川崎町、丸森町の2市7町で構成されています。

地域の概況

仙南地域は、宮城県の南西部に位置し、西には蔵王連峰がそびえ立ち、山形県と接しています。南側は福島県に隣接し、阿武隈高地が広がっています。北部では仙台市、東部では名取市、岩沼市、亘理町、山元町と接しています。この地域は、宮城県全体の約21%を占める15万5140ヘクタールの面積を有しており、その約69%が森林で覆われています。

交通網としては、東北新幹線、東北本線、阿武隈急行線、東北自動車道、山形自動車道が仙南地域を縦断し、白石蔵王駅、白石インターチェンジ、村田インターチェンジなどが設置されています。これにより、地域内外へのアクセスが容易となっています。

産業面では、稲作に偏らず、果樹や畜産など多様な農林畜産業が展開されています。また、電子部品、輸送用機械、業務用機械などの製造業も盛んで、地域内総生産における製造業の割合は約35%と、宮城県全体を大きく上回っています。さらに、蔵王連峰などの自然を生かした観光産業も重要な役割を担っています。

広域行政推進地域としての仙南圏

宮城県が指定する広域行政推進地域としての仙南圏は、大河原地方振興事務所が管轄しています。この地域は、市制施行前の柴田郡、刈田郡、伊具郡に所属していた地域を対象としています。

構成自治体は以下の通りです。

白石市
角田市
柴田郡（川崎町、村田町、柴田町、大河原町）
刈田郡（蔵王町、七ヶ宿町）
伊具郡（丸森町）

2024年12月1日現在の推計人口は156,858人で、これは宮城県全体の約7%を占めています。人口の内訳としては、柴田郡が約77,882人、旧刈田郡域が約41,950人、旧伊具郡域が約37,026人となっています。

都市雇用圏

金本良嗣らによって考案された都市雇用圏（10%通勤圏）の指標では、白石市を中心として、蔵王町、七ヶ宿町を郊外とする都市圏が形成されています。都市圏の定義については、一般的な都市圏の定義を参照してください。

各自治体の詳細

柴田郡: 面積428.17km²、人口密度182人/km²。
旧刈田郡域: 面積702.4km²、人口密度59.7人/km²。
旧伊具郡域: 面積420.83km²、人口密度88人/km²。

その他の情報

仙南圏は、豊かな自然環境と多様な産業が共存する地域であり、宮城県内でも重要な役割を担っています。交通網の整備により、仙台市や他の地域との連携も密であり、今後も発展が期待されます。また、観光資源も豊富で、蔵王連峰をはじめとする自然景観や歴史的な観光スポットも多く存在します。

関連項目

山形都市圏
置賜地方
福島都市圏
仙北

外部リンク

仙南圏（宮城県）
大河原地方振興事務所（宮城県）
* 仙南地域広域行政事務組合

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