仙台市立上杉山通小学校

仙台市立上杉山通小学校：歴史と伝統を誇る都心部のマンモス校

仙台市立上杉山通小学校は、宮城県仙台市青葉区上杉地区に位置する公立小学校です。仙台市で最初に設置された7つの小学校の一つという歴史を持ち、現在も市内有数のマンモス校として、多くの児童が通っています。

歴史を刻む、上杉山通小学校

1873年（明治6年）、三番小学校として創立されました。その後、大仏前小学校、知類小学校、外記丁小学校と名称を変えながら、1889年（明治22年）に現在の校名である上杉山通尋常小学校となりました。以来、「上杉山通」という校名は変わることなく、長い歴史と伝統を積み重ねてきました。

明治時代から昭和時代にかけては、1学年1000人を超える児童が入学する盛況を極めました。しかし、少子化や都市のドーナツ化現象の影響を受け、1990年代から2000年代前半にかけては、最も少ない時期には1学年2クラス編成となる年もありました。

近年は、学区内における高層マンションの建設増加に伴い、都心回帰の傾向が強まり、児童数が増加傾向にあります。2023年現在では、1年生から5年生までは5クラス、6年生は4クラス編成となっています。

2004年には現在の校舎が完成しましたが、児童数の増加に対応するため、2012年にはプレハブ校舎を増設、2016年にはさらに新校舎を増築しました。体育館、プール、校庭もすべて新しく整備され、家庭科室や図工室、理科室、職員室が2つずつ設置されるなど、充実した教育環境が整っています。

地理的優位性と防災への取り組み

本校は、宮城県庁、仙台市役所、警察本部など多くの行政機関や、NHK仙台放送局、仙台放送などメディア関係の施設が徒歩圏内に位置する、仙台市中心部に立地しています。この立地条件から、2011年（平成23年）に発生した東日本大震災では、帰宅困難者となった約4000人を体育館と教室に避難者として受け入れました。この迅速な対応は、世界中のメディアによって報道され、その活動は高く評価されました。

教育活動

上杉山通小学校では、学力向上にも力を入れており、学力向上フロンティア指定校にも選ばれています。学区は、仙台市立上杉山中学校とほぼ同一であるため、卒業生の大部分は同校に進学します。

部活動は、吹奏楽部と合唱部の2つがあります。吹奏楽部は、全国大会出場経験もあるほど盛んに活動しており、数々の賞を受賞しています。合唱部も、NHK全国学校音楽コンクールなどにも出場しています。

学校行事としては、運動会、夏祭り、学習発表会などが盛大に行われ、地域住民との交流も活発です。児童会活動も盛んで、委員会活動やクラブ活動を通して、生徒たちは主体的に学校生活に参加しています。

アクセス

仙台市地下鉄南北線 北四番丁駅より徒歩3分
仙台市地下鉄南北線 勾当台公園駅より徒歩9分
* 宮城交通バス 仙台駅より上杉山通経由宮城学院行き乗車、上杉山通小学校前で下車

仙台市立上杉山通小学校は、歴史と伝統、そして地域とのつながりを大切にし、児童の育成に尽力する、仙台を代表する小学校の一つです。

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