仙葉由季

仙葉由季（せんば ゆき）

仙葉由季は、1969年3月13日生まれ、神奈川県出身の日本のマルチタレントです。舞台女優、歌手、ストリッパー、そして京風居酒屋「先斗町」のママとして、多彩な才能を発揮しています。彼女のキャリアは、AV女優としてのデビューから始まり、グラビアモデル、舞台女優、音楽活動へと広がり、その異色の経歴が注目されています。

経歴

1989年に芳友舎専属のAV女優としてデビュー。翌年にはAV業界から引退し、グラビアモデルとして数々の雑誌で活躍しました。写真雑誌全盛期には、多くの写真家の作品展で被写体となり、情報誌、グラビア誌、写真雑誌をほぼ制覇。「独特な哲学を持つ被写体」「人間オブジェ」と称され、その存在感を示しました。

新聞や雑誌でのエッセイ連載、小説掲載、ミュージシャンの音楽ビデオやツアーパンフレット、CDジャケットへの執筆やモデルとしての参加など、表現者としての幅を広げました。また、TVドラマ、Vシネマ、ラジオ出演、舞台芝居出演など、多岐にわたるメディアで活躍しました。

1991年から2012年までの20年以上にわたり、浅草ロック座でストリッパーとして活躍。浅草ロック座のタレントのソロ演目の振付師、デビュータレントの振付も担当しました（1998年頃から、2024年頃より酒匂るり氏に後継）。

現在は、京風居酒屋「先斗町」のママを務める傍ら、舞台俳優として活動。芝居、舞踏、ライブ出演など、マルチな才能を発揮し続けています。

写真作品展・雑誌モデル

平地勲「IN NUDE」
PARCOギャラリーBORDER展
写真展「百瀬恒彦作品展」
Gallery CLASKA 「永瀬正敏写真展〜impress刻印〜」
未来画廊「永瀬正敏写真展〜impress刻印〜」
「ShINC.Magazine」「コマーシャルフォト」「IN NATURAL」「BRUTUS」「ID-JAPAN」など、多数

写真集・単行本

1989年 芳友舎「仙葉由季写真集」撮影：小玉敏勝
1991年11月 五味彬氏、アートディレクター高田正治氏との共同制作本「sEnBa」
橋本マナミ写真集「タイムストリッパー」ポージング指導

新聞、雑誌の連載

日本ジャーナル出版「月刊ドンドン」
三和出版「アップル通信」
マガジンハウス「自由時間」(長期に渡りエッセイ連載)
ミリオン出版「URECCO」
報知新聞、大阪日日新聞、他多数

テレビ・映画

バラエティ「11PM」「Wスポット」「面白い八人」等のゲスト出演
ドラマ「渓山閣の人々」マドンナ役レギュラー出演
ドラマ奇妙な出来事 20話『夫婦円満』-ミチル役（1990年、フジテレビ）
ドラマ「怪奇千夜一夜物語」（テレビ東京）
映画「カレンダー if just now」(1991年、東映クラシックフィルム）
ザ・ヒットマン 血はバラの匂い（1991年、東映Vシネマ）
実相寺昭雄の不思議館1・かぐや姫（1992年、バンダイ メディア事業部）主演

ストリップ関係、プロデュースなど

1991年11月11日浅草ロック座「スクラップ・エンジェル」にて自身のプロデュースでストリップデビュー。
日本各地の劇場、カナダ、マカオでも活躍
1995年 カナダ3都市（ウィニペグ、エドモントン、バンクーバー）、ゲストステージ遠征
2005年 浅草ロック座5月公演プロデュース
2012年2月、浅草ロック座にてストリッパーを引退
2014年5月、浅草ロック座「一夜限りの復活」
代表作「白いカラス」
1997年～現在、振付師
2005年～現在「Team Pretty」総合プロデュース 全８公演

音楽関係

布袋寅泰のツアーパンフレットへの参加、ツアー映像への出演、ROSSOのPV出演、山崎ハコのアニバーサリーコンサートへのゲスト出演、ヒカシューのアルバムのカバーガールなど、音楽活動も積極的に行っています。2020年12月からは、バンド「絵夢」にボーカルとして参加し、ライブ活動も展開しています。

布袋寅泰 GUITARHYTHM WILD TUAR LONELY★WILDに因んだ短編小説でツアーパンフレットに参加
布袋寅泰 SUPER SONIC GENERATION TOUR ツアー映像２曲に出演。（SPIDER IN THE SKY、LOVE OR DIE）
ROSSO（眠らないジル）ジル役でPV出演
山崎ハコ アニバーサリーコンサート ゲスト出演
ヒカシュー『はなうたはじめ Humming Soon』カバーガール。撮影は荒木経惟
LiLi+phalus、ヒカシュー、フリーマンアレイ、LIVEゲスト出演
絵夢∴仙葉由季、12月13日、浅草ZINCにて初LIVE

パフォーマンス、ユニットプロデュース

1991年「BIKER'S & TATTOO NIGHT」にパフォーマーとして参加以後、「S-ECT」をプロデュースし、数々のイベントでパフォーマンスを披露しました。

舞台芝居

劇団前進座やMOON DOGSなどの舞台に出演。寺山修司原作の「新・盲人書簡」や岸田理生原作の作品など、アングラ演劇にも積極的に参加しています。また、自身で芝居の企画・演出も手掛けています。

1999~2003年、劇団前進座70周年特別芝居公演「旅の終わりに」（原作・脚本 五木寛之）客演（ローザ役）
劇団「MOON DOGS」公演「ジャパン！」、武市半平太役で客演
2017年7月、プロジェクト・ムー「新・盲人書簡」（原作・寺山修司、岸田理生）黒蜥蜴役で出演
2017年11月、アジア・ミーツ・アジア釜山街頭公演出演
2020年11月15日、23日、裸のエチカ公演 ふたり芝居「雪女」(原作 岸田理生)企画演出。出演 仙葉由季、荒川昌代
2021年7月、岸田理生アヴァンギャルドフェスティバル参加作品「雪女」脚色/構成/演出／出演
2023年11月、裸のエチカ公演 身体劇「空」構成/演出/振付/舞踏

イベント

サマーソニックやアダルト万博 in MACAOなどのイベントにも参加。2019年には、作品展「裸のエチカ」を企画し、9人のアーティストによるインスタレーションを発表しました。

エピソード

左派系の劇団、前進座への出演や、布袋寅泰のツアーへの参加は、ヌード経験のあるタレントとしては異例であり、話題となりました。ヒカシューのアルバムでは、アラーキー撮影による上半身ヌードを披露し、2013年には「週刊大衆」「アサヒカメラ」で44歳の裸体を披露するなど、常に話題を提供しています。

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