BRUTUS

BRUTUS（ブルータス）

『BRUTUS（ブルータス）』は、日本のライフスタイル情報誌で、1976年に創刊された『POPEYE』から派生した雑誌です。1980年5月に創刊され、当初は月刊誌として始まりましたが、同年7月より月2回刊となり、現在に至ります。発行元は株式会社マガジンハウスで、毎月1日と15日に発売されています。

名称の由来とデザイン

「ブルータス」という名前は、アメリカの人気コミック『ポパイ』に登場する水夫のキャラクター「ブルート」に由来しています。また、タイトルロゴは著名なデザイナーの堀内誠一によってデザインされており、『an・an』や『POPEYE』といった他のマガジンハウスの誌面とも共通しています。

読者層と特集方針

主な読者は30代から40代の男女で、男性が約70%、女性が30%を占めています。『BRUTUS』は「特集主義」を掲げ、毎回新たな観点でライフスタイルを提案しています。特集のテーマには映画、音楽、ファッション、アートなど幅広いジャンルが含まれ、常に新しい発見を提供しています。

2018年には『Brutus.jp』というウェブサイトも立ち上げられましたが、サブスクリプションモデルでの記事提供は2022年に終了しています。

創刊当初の特徴と歴史

創刊当初、編集長の木滑良久のもと、さらなる成長を遂げるべく若手スタッフが様々な国を取材しました。特集記事には「男が海に出る」「日曜の朝はシャンパン・ブランチを」といった内容が掲載され、現代の男性向けクオリティ・マガジンの先駆けとなりました。特にニューヨークに関する特集は多く、アートや音楽など、その時代の最新情報を紹介しました。

1990年代の転換点

1990年代にはバブルの崩壊によって、読者の興味は量から質へと変化します。ブルータスは「時代を曳航するメディア」として、「ワイン」や「デザイン」などの特集が注目を集めました。特に「空想美術館へようこそ！」というユニークな企画が話題となり、著名人がキュレーターとなった特集が多く生まれました。

2000年代の展開

00年代に入ると、『BRUTUS』は特集の形式を変え、実在の人物を中心にした大胆な企画が増えました。また、テキストの強化を図り、言葉の力を再認識させる特集も展開されています。特に「お取り寄せ」特集が大ヒットし、このカルチャーを世に広めました。

2010年代の進化

2010年代には「ポップカルチャーの総合誌」としての新たなコンセプトが現れ、オンラインショップとの連携も始まります。「夢の値段」といった特集は、他に類を見ない魅力的な商品を紹介し、多くの読者に支持を集めました。また、「珍奇植物」特集など、インテリアとの相性の良い企画も生まれました。

歴代編集長

『BRUTUS』は、創刊以来多くの有名編集長がその舵を取ってきました。特に、木滑良久や石川次郎、岩瀬充徳などが在籍し、それぞれが独自の視点で雑誌を成長させてきました。

主な特集

定期的に行われる特集には、ファッション、映画、本、居住空間学等があります。創刊以来、「居住空間学」というシリーズは続いており、国内外のインテリアスタイルを探求しています。これまでに多くの読者に親しまれてきたこの雑誌は、今後も新しいライフスタイル提案を行い続けることでしょう。

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