代 (戦国)

代（だい）

代は、中国の戦国時代末期に存在した国で、戦国七雄の一つである趙が滅亡した後に、その遺臣によって建てられた亡命政権です。紀元前228年から紀元前222年までの短い期間存続しました。

歴史

趙の滅亡と建国

紀元前229年、趙は斉との連合が事前に秦に漏れてしまい、さらに旱魃と地震という自然災害にも見舞われ、その隙を突かれて秦の侵攻を受けました。秦の将軍・王翦は、趙の重臣である郭開を買収し、郭開は讒言によって名将・李牧を失脚させました。さらに、司馬尚も更迭され、趙の国力は大きく衰退しました。幽繆[[王]]は、趙葱と斉の将軍である顔聚を率いて秦軍を迎え撃ちましたが敗北し、趙葱は戦死しました。

紀元前228年、趙の首都である邯鄲が陥落し、幽繆[[王]]と顔聚は捕虜となりました。これにより、趙は滅亡しました。しかし、趙の大夫たちは生き残ると、代の地で幽繆[[王]]の兄である公子嘉を擁立し、代国を建国しました。この国は、滅亡した趙の再興を望む人々の希望の象徴ともなりました。

滅亡

代は、その後、燕と連合して秦の攻撃に抵抗を試みました。しかし、紀元前222年、秦の将軍・王賁が遼東に侵攻し、燕と代を滅ぼすことを目指しました。代[[王嘉]]と燕[[王喜]]は共に捕虜となり、代と燕は滅亡しました。この時をもって、戦国時代の一国であった趙は完全に滅亡したことになります。

歴代君主

王嘉（紀元前227年 - 紀元前222年）

参考文献

Li and Zheng, page 184
Shen Changyun, Zhaoguo Shigao [Draft History of Zhao], Zhonghua Book Co.
Xiong, Victor Cunrui (2009), Historical Dictionary of Medieval China, Historical Dictionaries of Ancient Civilizations and Historical Eras, No. 19, Lanham: Scarecrow Press

関連項目

代王
代[[王嘉]]

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