戦国七雄

戦国七雄とは

戦国七雄とは、中国の戦国時代に強大な勢力を誇った七つの国、秦・楚・斉・燕・趙・魏・韓を指す言葉です。これらの国々は、春秋時代の混乱期を経て、弱小国を併合しながら領域国家へと成長しました。

春秋時代から戦国時代へ

春秋時代には、邑の連合体である数多くの小国が存在していました。しかし、大国が周辺の小国を吸収していく中で、次第に七つの強国に集約されていきました。春秋時代には、周王の権威を尊重し、王を称したのは楚などの一部の国のみでした。しかし、戦国時代に入ると、華北の大国も次々と王を自称するようになり、周王の権威は失墜しました。秦や斉に至っては、一時的に西帝や東帝を名乗るなど、その勢威を誇示しました。

七雄以外の国々

戦国時代には、戦国七雄以外にも、衛や魯といった小国が存続していました。また、宋や中山といった国も、七雄には及ばないものの、一定の勢力を保っていました。周王朝も、衰退したとはいえ、その命脈を保っていました。

秦による統一

最終的に、秦の始皇帝によって他の六国やその他の小国は滅ぼされ、秦による中国統一が達成されました。戦国七雄の中で唯一生き残ったのは、七雄には含まれない小国である衛でしたが、これも秦の二世皇帝の時代に滅亡しました。

六国の復興と滅亡

秦王朝末期から前漢成立までの短期間には、秦以外の六国が一時的に復興しました。しかし、趙は王が他国に封じられ、宰相が王位を継承しました。魏は項羽によって領土を削られ、西魏となりました。楚は懐王が反秦の盟主として祭り上げられ、義帝となりましたが、後に項羽に殺害されました。楚漢戦争期には、項羽の勢力が楚と呼ばれましたが、これらの諸国も最終的には項羽や漢の劉邦によって再び滅亡しました。

戦国七雄一覧

秦（しん）
楚（そ）
斉（せい）
燕（えん）
趙（ちょう）
魏（ぎ）
韓（かん）

関連項目

七国象棋

戦国七雄は、中国史における重要な転換期を象徴する存在であり、その興亡は後世に大きな影響を与えました。彼らの覇権争いは、中国の歴史を語る上で欠かせない要素です。

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