仲尾次オスカル

オスカル・仲尾次のプロフィール

仲尾次・オスカル・正樹（なかおし オスカル まさき、1991年3月28日生まれ）は、ブラジルのサンパウロ州サンパウロにて生まれ育ったプロ野球選手であり、投手として活躍しています。左投左打のスタイルを身につけ、国内外での豊富な経験を持つ選手です。

経歴の軌跡

プロ入り前

彼の野球のキャリアは1998年、地元のジガンテ野球クラブに入団したことから始まりました。このクラブで本格的に野球を学ぶ中で、オスカルは自身の才能を開花させました。2004年にはヤクルト野球アカデミーに入学し、さらなる技術向上を目指しました。カントリーキッズ高校を卒業後、2008年には白鷗大学に進学し、早くから登板を重ねました。大学在学中には数々の成果を上げ、特に2年生の春には最多勝やMVPを受賞し、その実力を証明しました。

自身の大学時代の成績は素晴らしく、3年間で関甲新学生野球のリーグ戦において29勝を挙げ、防御率も優秀でした。しかし、プロ志望届を出したものの、ドラフトでは指名を受けることはありませんでした。それでも彼は母国ブラジル代表として第3回ワールド・ベースボール・クラシックに出場するという名誉を手にしました。

広島東洋カープ時代

大学卒業後、オスカルは本田技研工業に入社し、その後JABA東京スポニチ大会で優勝に貢献しました。2015年のドラフトで広島東洋カープから指名を受け、契約金と年俸の条件で入団しました。初めて一軍の舞台に立ったのは2016年3月のことでした。ここでオスカルは3月25日に横浜DeNAベイスターズ戦で公式戦初登板を果たし、2日後にはこの年の首位打者の一人として初勝利を記録しました。

しかし、彼のキャリアにはアップダウンがあり、2017年以降は登板機会が少なくなり、最終的にはサイドスローに転向するなど、フォームの変更を余儀なくされました。2018年には球団から戦力外通告を受け、自由契約選手としてオフには独立リーグでのオファーも受けましたが、アマチュア復帰を希望してこれを固辞しました。

社会人野球への復帰

広島退団後、オスカルは社会人野球に身を移し、新日鐵住金かずさマジックに加入します。このチームでの活躍は彼にも新たなチャンスを与えました。2022年秋にはブラジル代表として第5回WBC予選にも選出され、国際舞台での経験を再び積むことに成功します。オーストラリアのリーグにも参加し、国際的な経験を活かしたプレーで注目を集めました。

特徴と人物

オスカルは最速140km/hを超えるストレートが特徴の投手で、かつてのオーバースローからサイドスローに転向した経歴を持ちます。投球スタイルの変更は一軍への登板機会を増やすための戦略でしたが、結局広島退団後には元のフォームに戻しました。彼の両親はともに沖縄出身の日本人ですが、自身は日本語が苦手であると語っています。国際的なバックグラウンドを持つオスカルは多彩な経験を持つ選手であり、今後の活躍が期待されます。

成績まとめ

オスカルの成績は、NPBでの登板回数や防御率に加え、社会人野球での活躍や国際試合での経験など、多くの魅力に包まれており、彼の成長を見守るファンにとっても楽しみな選手です。

もう一度検索