仲里利信

仲里利信（なかさと としのぶ）

プロフィール

1937年3月16日、沖縄県島尻郡南風原町に生まれる。沖縄戦を幼少期に体験し、その後の人生に大きな影響を与えた。沖縄県立知念高等学校、琉球大学文理学部化学科を卒業。卒業後は、島ぞうり製造会社を設立し、実業家としての顔も持つ。

政界での活動

政界入りは、大城眞順の後援会事務局長を務めたことがきっかけとなる。1992年、沖縄県議会議員選挙に自民党公認で島尻郡選挙区から出馬し初当選。以後、4期16年にわたり県議会議員を務めた。2006年には沖縄県議会議長に選出され、2008年までその任を務めた。県議会議員引退後は、2012年の衆議院議員選挙で、かつての後援会長であった西銘恒三郎の選挙活動を支援し、西銘の国政復帰に貢献した。

しかし、西銘が普天間飛行場の辺野古移設を容認する姿勢に転じたことを受け、2013年11月に後援会長を辞任、自民党を離党した。

2014年には、衆議院議員選挙に沖縄4区から出馬。「オール沖縄」を標榜し、翁長雄志知事（当時）の推薦、日本共産党、社会民主党など幅広い勢力の支援を受け、自民党の西銘恒三郎を破り当選。国政の場へ進出した。2017年の衆議院議員選挙では再び西銘に敗れ落選し、政界引退を表明した。

政界引退後も、2018年の沖縄県知事選挙で玉城デニー選対本部長を務め、玉城氏の当選に大きく貢献した。

政治的な主張

仲里利信は、平和と沖縄の自治を重視した政治活動を展開した。

与那国島への自衛隊基地建設反対: 住民投票の際、基地反対派の集会で「軍隊は住民を守らない」と訴え、基地建設に強く反対した。
普天間飛行場の県内移設反対: 一貫して県内移設に反対し、沖縄の基地問題解決を目指した。
環太平洋戦略的経済連携協定（TPP）交渉からの撤退: TPPが日本の農業や経済に悪影響を与えるとして、その撤退を主張した。
消費税増税反対: 消費税増税は国民生活を圧迫すると考え、反対の立場を貫いた。
憲法9条改正・集団的自衛権行使容認反対: 戦争放棄を規定した憲法9条を擁護し、集団的自衛権の行使にも反対した。
アベノミクスを評価せず: アベノミクスが格差を拡大すると批判的な立場を示した。
原発不要論: 日本における原発の必要性を否定し、再生可能エネルギーへの転換を主張した。
首相の靖国神社参拝反対: 歴史認識の問題から、首相の靖国神社参拝に反対した。
村山談話・河野談話の見直し反対: 過去の歴史認識に関する談話を見直すことに反対した。
ヘイトスピーチ規制賛成: ヘイトスピーチは社会の分断を招くとして、法律による規制を支持した。
選択的夫婦別姓制度導入反対: 日本の家族制度を尊重し、選択的夫婦別姓制度の導入に反対した。
特定秘密保護法への懸念: 特定秘密保護法の情報公開への懸念を示し、その危険性を指摘した。

人物

仲里利信は、沖縄の基地問題や平和運動に深く関わり、その信念を貫いた政治家である。県議会議員、衆議院議員として、沖縄の民意を国政に届けようと尽力した。常に沖縄県民の立場に立ち、その想いを代弁しようとする姿勢は、多くの支持を集めた。

関連項目

オール沖縄
西銘恒三郎
翁長雄志
赤嶺政賢
照屋寛徳
玉城デニー
糸数慶子

外部リンク

仲里利信｜公約を守る！信頼の「オール沖縄」
仲里利信 (@NakasatoOkinawa) - X（旧Twitter）
仲里利信 (nakasatookinawa) - Facebook

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