仲里周磨

仲里 周磨

1996年9月24日、沖縄県宜野湾市に生まれた仲里周磨（なかざと しゅうま）は、日本のプロボクサーです。彼はボクシングクラブ・オキナワに所属し、第64代日本ライト級王者としてその名を刻みました。彼のボクシングキャリアには特別な背景があります。父である仲里繁氏もまた、元OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者という輝かしい実績を持つプロボクサーだったのです。父子二代にわたってボクシング界で活躍する仲里周磨は、地元沖縄から多くの注目を集めています。

来歴

沖縄県立中部商業高等学校を卒業後、仲里周磨はプロボクサーとしての道を歩み始めます。プロデビュー戦は2015年4月5日。この記念すべき一戦をわずか1回でのKO勝利で飾り、鮮烈なスタートを切りました。

デビューイヤーである2015年、仲里は西部日本フェザー級新人王を獲得。続く全日本新人王決定戦では、東軍代表の萱沼徹平選手と対戦しました。2015年12月20日に行われたこの試合は5ラウンドを戦い抜き、判定は0-1のドロー。しかし、優勢点差により惜しくも全日本新人王のタイトル獲得はなりませんでした。

キャリアを重ねる中で、プロとして初の敗北を喫したのは2017年10月16日。後楽園ホールで開催された「DANGAN-A級トーナメント」にて、三代大訓選手と対戦し、6ラウンド判定で0-3のスコアで敗れました。

日本タイトルへの最初の挑戦は2021年8月12日、「ダイヤモンドグローブ」のメインイベントとして行われました。当時日本ライト級王者だった吉野修一郎選手に挑みましたが、6ラウンド2分20秒TKOで敗れ、王座獲得は叶いませんでした。

一度目のタイトル挑戦失敗後も、仲里は再び頂点を目指し続けます。2022年2月28日、「第85回フェニックスバトル」では日本ライト級8位の保田克也選手と対戦。8ラウンド判定の結果、2-0で勝利を収め、再浮上のきっかけを掴みました。

そして、2023年4月26日。後楽園ホールで開催された「フェニックスバトル99＆DANGAN257」のメインイベントで、再び日本ライト級タイトルマッチの舞台に立ちました。対戦相手はそれまでプロ無敗（12戦全勝）を誇っていた王者・宇津木秀選手。この強敵に対し、仲里は3ラウンド1分40秒という早さでKO勝利を収め、見事日本王座を獲得しました。この勝利は、宇津木選手の無敗記録を止めただけでなく、沖縄県内のジムに所属する選手としては、父・繁氏がOPBFタイトルを獲得して以来21年ぶりとなる主要タイトルの獲得であり、沖縄のボクシング史に新たな1ページを刻む快挙となりました。

日本王者となった仲里周磨は、2023年12月24日、地元沖縄の沖縄空手会館で初の防衛戦に臨みました。「OKINAWA BOMBER FIGHT vol.2」のメインイベントとして、日本ライト級3位の村上雄大選手を迎え撃ち、10ラウンドを戦い抜いた末に3-0の判定勝ち。故郷のファンが見守る前で、見事王座の初防衛に成功しました。

2024年4月9日、仲里は二度目の防衛戦に臨みます。後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のセミファイナルで対戦したのは、日本ライト級1位、そしてプロ初黒星を喫した相手でもある三代大訓選手でした。約6年半ぶりの再戦となったこのタイトルマッチは、10ラウンドを戦い抜きましたが、判定の結果0-3で敗れ、王座を失いました。雪辱を果たすことはできませんでしたが、キャリアを通じて様々な経験を積み重ねています。

戦績

アマチュア: 49戦 38勝 11敗
プロ: 22戦 15勝（8KO）3敗 4分

獲得タイトル

2015年度西部日本フェザー級新人王
第64代日本ライト級王座（防衛1）

父子二代のプロボクサーとして、また沖縄ボクシング界の期待を背負う存在として、仲里周磨の今後の戦いにも注目が集まります。

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