三代大訓
島根県松江市出身のプロボクサー、三代大訓（みしろ ひろのり）は、1994年11月13日に誕生した人物です。現在、横浜光ボクシングジムに所属し、プロキャリアを歩んでいます。かつてはワタナベボクシングジムに在籍した時期もあります。地元松江市の観光大使も務め、入場曲には「ギンギラギンにさりげなく」を使用するなど、リング外でも注目を集める存在です。
三代はアマチュア時代からボクシングで頭角を現しました。松江工業高校3年時にはライト級でインターハイのベスト8に進出。中央大学に進学後も競技を続け、ボクシング部の主将を務めるなど、経験を積みました。アマチュア戦績は57戦41勝（4KO）16敗という確かな実績を残し、B級ライセンスでプロボクシングの世界へ転向しました。
プロデビューは2017年3月28日、ボクシングの聖地・後楽園ホールで行われました。スーパーフェザー級6回戦でパランペッチ・シスパーサク（タイ）と対戦し、初回2分11秒でTKO勝利を飾り、鮮烈なデビューを果たしました。その後もフィリピンでの判定勝ち、日本でのTKO勝ちと、プロキャリアを順調にスタートさせました。2017年10月からはDANGANA級トーナメントのスーパーフェザー級部門に参戦。準決勝、決勝と勝ち進み見事優勝を飾りました。この活躍に対し、月間敢闘賞が贈られました。
プロデビューからわずか6戦目というスピードで、三代はOPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座への挑戦機会を得ます。2018年6月20日、閉鎖を控えたディファ有明での最終ボクシング興行のメインイベントとして、王者カルロ･マガリ（フィリピン）と対戦しました。熱戦の末、2-1の僅差判定で勝利し、王座を獲得。これは島根県出身ボクサーとして初のOPBFタイトル獲得という歴史的な快挙でした。
OPBF王者として迎えた最初の試合は、2018年10月6日に行われた日本スーパーフェザー級王者・末吉大との王座統一戦でした。後楽園ホールでの激しい打ち合いは、結果的に三者三様のドロー。日本タイトルの獲得はなりませんでしたが、OPBF王座の初防衛には成功しました。この試合は、その内容が高く評価され、年間最高試合（国内戦）候補にもノミネートされました。
OPBF王座はその後も強豪挑戦者を退け、盤石の防衛を重ねました。2019年3月27日には元WBOアジアパシフィック同級王者の渡邊卓也と対戦し、判定勝ちで2度目の防衛に成功。この試合が評価され、三代は自身初の月間MVPを受賞しました。続く同年7月27日には元OPBFフェザー級王者である竹中良を8回KOで退け、3度目の防衛を果たし、2戦連続で月間MVPを獲得しました。4度目の防衛戦は2019年12月10日、元日本ユース王者の木村吉光を相手に判定勝利を収め、長期政権を築きました。
2020年12月26日、三代は階級をライト級に上げ、元WBOスーパーフェザー級王者・伊藤雅雪との注目の一戦に臨みました。タフな試合を判定2-0で勝利し、ライト級での可能性を開きました。2021年3月には、母校・中央大学から中央大学学員会会長賞を受賞しています。同年3月25日付けで、保持していたOPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座を返上しました。
2021年以降もライト級近辺でキャリアを継続しました。2021年12月2日には元日本王者の西谷和宏に2度のダウンを奪っての6回TKO勝利。2022年5月11日にはオーストラリアでの海外戦を行い、フランシス・チュアに判定勝利を収めるなど、活動の幅を広げました。
2023年2月25日付けで、ワタナベボクシングジムから横浜光ボクシングジムへ移籍することを発表。心機一転、新たな環境での挑戦となりました。移籍初戦となった同年4月15日の韓国での試合で、誼敏虎相手に負傷判定で敗れ、プロキャリア初の黒星を喫しましたが、同年8月17日の国内復帰戦で盛勇超に判定勝利し、再起を果たしました。
日本ライト級王座挑戦を目指す戦いを本格化させ、2023年11月4日には日本タイトル挑戦者決定戦で浦川大将と対戦。判定勝ちを収め、日本ライト級王者・仲里周磨への挑戦権を獲得しました。アマチュア時代やDANGANAトーナメント準決勝で対戦経験のある仲里との三度目の対決が実現することとなりました。
2024年4月9日、後楽園ホールで日本ライト級タイトルマッチとして仲里周磨と激突。約6年半ぶりとなる再戦で、三代は終始優位に試合を進め、10回判定勝利。念願の日本王座を獲得しました。日本王者として迎えた2024年12月7日の初防衛戦では、元日本フェザー級王者の丸田陽七太を相手に、6回終了後の相手の棄権（TKO）により勝利。2度目の防衛に成功しました。
しかし、世界挑戦を見据え、2025年3月18日付けで保持していた日本ライト級王座を返上することを発表しました。これは、同年6月14日にアメリカ・ニューヨークで行われるIBF世界ライト級挑戦者決定戦への出場が内定したことによるもので、世界の舞台へ向け歩みを進める準備を整えた形となります。
プロボクシング公式戦績は19戦17勝（6KO）1敗1分。OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座（防衛4=返上）、日本ライト級王座（防衛2=返上）という二つの主要タイトルを獲得し、数々の激戦を潜り抜けてきました。アマチュアからの豊富な経験とプロでの実績を積み重ね、世界の頂点を目指す三代大訓のキャリアは新たな局面を迎えています。
2017年度A級トーナメントスーパーフェザー級 優勝
OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座（防衛4=返上）
日本ライト級王座（防衛2=返上）
プロボクシング年間表彰2020年度新鋭賞
月間敢闘賞、月間MVP（複数回）
中央大学学員会会長賞
三代はアマチュア時代からボクシングで頭角を現しました。松江工業高校3年時にはライト級でインターハイのベスト8に進出。中央大学に進学後も競技を続け、ボクシング部の主将を務めるなど、経験を積みました。アマチュア戦績は57戦41勝（4KO）16敗という確かな実績を残し、B級ライセンスでプロボクシングの世界へ転向しました。
プロデビューは2017年3月28日、ボクシングの聖地・後楽園ホールで行われました。スーパーフェザー級6回戦でパランペッチ・シスパーサク（タイ）と対戦し、初回2分11秒でTKO勝利を飾り、鮮烈なデビューを果たしました。その後もフィリピンでの判定勝ち、日本でのTKO勝ちと、プロキャリアを順調にスタートさせました。2017年10月からはDANGANA級トーナメントのスーパーフェザー級部門に参戦。準決勝、決勝と勝ち進み見事優勝を飾りました。この活躍に対し、月間敢闘賞が贈られました。
プロデビューからわずか6戦目というスピードで、三代はOPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座への挑戦機会を得ます。2018年6月20日、閉鎖を控えたディファ有明での最終ボクシング興行のメインイベントとして、王者カルロ･マガリ（フィリピン）と対戦しました。熱戦の末、2-1の僅差判定で勝利し、王座を獲得。これは島根県出身ボクサーとして初のOPBFタイトル獲得という歴史的な快挙でした。
OPBF王者として迎えた最初の試合は、2018年10月6日に行われた日本スーパーフェザー級王者・末吉大との王座統一戦でした。後楽園ホールでの激しい打ち合いは、結果的に三者三様のドロー。日本タイトルの獲得はなりませんでしたが、OPBF王座の初防衛には成功しました。この試合は、その内容が高く評価され、年間最高試合（国内戦）候補にもノミネートされました。
OPBF王座はその後も強豪挑戦者を退け、盤石の防衛を重ねました。2019年3月27日には元WBOアジアパシフィック同級王者の渡邊卓也と対戦し、判定勝ちで2度目の防衛に成功。この試合が評価され、三代は自身初の月間MVPを受賞しました。続く同年7月27日には元OPBFフェザー級王者である竹中良を8回KOで退け、3度目の防衛を果たし、2戦連続で月間MVPを獲得しました。4度目の防衛戦は2019年12月10日、元日本ユース王者の木村吉光を相手に判定勝利を収め、長期政権を築きました。
2020年12月26日、三代は階級をライト級に上げ、元WBOスーパーフェザー級王者・伊藤雅雪との注目の一戦に臨みました。タフな試合を判定2-0で勝利し、ライト級での可能性を開きました。2021年3月には、母校・中央大学から中央大学学員会会長賞を受賞しています。同年3月25日付けで、保持していたOPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座を返上しました。
2021年以降もライト級近辺でキャリアを継続しました。2021年12月2日には元日本王者の西谷和宏に2度のダウンを奪っての6回TKO勝利。2022年5月11日にはオーストラリアでの海外戦を行い、フランシス・チュアに判定勝利を収めるなど、活動の幅を広げました。
2023年2月25日付けで、ワタナベボクシングジムから横浜光ボクシングジムへ移籍することを発表。心機一転、新たな環境での挑戦となりました。移籍初戦となった同年4月15日の韓国での試合で、誼敏虎相手に負傷判定で敗れ、プロキャリア初の黒星を喫しましたが、同年8月17日の国内復帰戦で盛勇超に判定勝利し、再起を果たしました。
日本ライト級王座挑戦を目指す戦いを本格化させ、2023年11月4日には日本タイトル挑戦者決定戦で浦川大将と対戦。判定勝ちを収め、日本ライト級王者・仲里周磨への挑戦権を獲得しました。アマチュア時代やDANGANAトーナメント準決勝で対戦経験のある仲里との三度目の対決が実現することとなりました。
2024年4月9日、後楽園ホールで日本ライト級タイトルマッチとして仲里周磨と激突。約6年半ぶりとなる再戦で、三代は終始優位に試合を進め、10回判定勝利。念願の日本王座を獲得しました。日本王者として迎えた2024年12月7日の初防衛戦では、元日本フェザー級王者の丸田陽七太を相手に、6回終了後の相手の棄権（TKO）により勝利。2度目の防衛に成功しました。
しかし、世界挑戦を見据え、2025年3月18日付けで保持していた日本ライト級王座を返上することを発表しました。これは、同年6月14日にアメリカ・ニューヨークで行われるIBF世界ライト級挑戦者決定戦への出場が内定したことによるもので、世界の舞台へ向け歩みを進める準備を整えた形となります。
プロボクシング公式戦績は19戦17勝（6KO）1敗1分。OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座（防衛4=返上）、日本ライト級王座（防衛2=返上）という二つの主要タイトルを獲得し、数々の激戦を潜り抜けてきました。アマチュアからの豊富な経験とプロでの実績を積み重ね、世界の頂点を目指す三代大訓のキャリアは新たな局面を迎えています。
獲得タイトル・主な受賞歴
2017年度A級トーナメントスーパーフェザー級 優勝
OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座（防衛4=返上）
日本ライト級王座（防衛2=返上）
プロボクシング年間表彰2020年度新鋭賞
月間敢闘賞、月間MVP（複数回）
中央大学学員会会長賞
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