仲里繁

仲里 繁（なかざと しげる）

仲里繁は1972年6月13日生まれの日本のプロボクサーで、沖縄県宜野湾市にルーツがあります。右ファイターとして知られ、ボクシング界では特にOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級の王座を獲得したことで評価されています。彼のキャリアは1994年に始まり、2005年に引退するまで、多くの試合に出場し、数々のタイトルを手に入れました。

プロボクシングキャリアの始まり

仲里は1994年12月18日に沖縄ワールドリングボクシングジムからプロデビューし、初戦では和田英嗣を相手に1ラウンドTKO勝ちを収めることで、その才能をいち早く示しました。しかし、翌年の1995年には最初の敗北を経験し、橋本貴幸に3ラウンドTKOで敗れます。

タイトル獲得への道

彼のボクシングキャリアは着実に進展し、1996年に西日本バンタム級新人王を獲得。その後、1997年には全日本バンタム級新人王にも輝きます。特に1999年2月には、元世界2階級王者のムアンチャイ・キティカセムに勝利し、自身の名声を高めました。しかし、日本バンタム級王者への挑戦は続かず、二度王座獲得には至りませんでした。

OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王座

2002年5月18日、仲里は念願の初王座を獲得し、OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者となる。この時、彼は趙龍仁を相手に3ラウンドTKOで勝利し、特にKO賞にも選出されるほどの活躍を見せました。その後、この王座を1度防衛した後、返上することになりました。

世界王座への挑戦

彼のキャリアのクライマックスは、2003年と2004年に行われたオスカー・ラリオスとの試合です。何度もダウンを奪われながらも、持ち前の馬力で反撃し、特に左フックで相手を骨折させるほどの激闘を繰り広げました。これらの試合はWBCの年間最高試合賞に選ばれ、仲里本人も敢闘賞を受賞しました。

最後の試合と引退

2005年4月29日、フランスでWBA世界スーパーバンタム級チャンピオンのマヤル・モンシプールに挑戦しますが、壮絶な打撃戦の末に6ラウンドTKO負け。これを最後に、仲里はプロボクサーとしてのキャリアを終えることになりました。彼の勇敢な闘志は、敵地の観客からも盛大な声援を受け、記憶に残る試合となりました。

引退後の活動

引退後、仲里は2007年6月15日に自身の郷里、沖縄県宜野湾市にボクシングクラブ「ナカザト」を開設し、後進の育成に努めています。彼の日々の努力が、多くの若者にボクシングの魅力を伝えることにつながっています。プロボクサーとしての豊富な経験を活かし、若手選手の成長を見守りながら、地域社会に貢献しています。

獲得したタイトル

• - 西日本バンタム級新人王
• - 全日本バンタム級新人王
• - 第28代OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王座（防衛1回、返上）

仲里繁のボクシングキャリアは、数々の挑戦と成果に彩られたものであり、その姿勢や活動は多くの人々にインスピレーションを与え続けています。

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