伊万里湾

伊万里湾

伊万里湾は、佐賀県と長崎県に跨る内湾であり、その沿岸は佐賀県の伊万里市と唐津市、そして長崎県の松浦市に属しています。この湾は、東側の東松浦半島と西側の北松浦半島に挟まれた地形が特徴で、湾口部には鷹島をはじめ、青島、黒島、向島といった島々が点在しています。

地理

湾口部には、西から順に、北松浦半島から突き出た星鹿半島と青島の間の津崎水道、青島と鷹島の間の青島水道、そして鷹島と東松浦半島の間の日比水道という3つの開口部が存在します。これらの水道を通して外海と繋がっています。また、湾の奥には福島や飛島（大飛島）のほか、小島や浅瀬が広がっており、これらは「いろは島」として知られる美しい景勝地を形成しています。この景観は、唐津市肥前町にある展望台から一望することができます。なお、これらの島々のうち、人が住んでいるのは青島、鷹島、福島、飛島（いずれも松浦市）の4つです。

水系

伊万里湾には、志佐川、佐代川、有田川、伊万里川など、多くの河川が流れ込んでいます。これらの河川によって、湾内には土砂が堆積し、特に有田川と伊万里川が流れ込む湾奥部には広大な干潟が発達しています。この干潟は多様な生物が生息する豊かな生態系を育んでおり、中には希少なカブトガニも確認されています。

沿岸地域の開発

湾奥部には、かつて干潟だった場所が埋め立てられ、干拓地として利用されている場所が多く存在します。これらの地域には、港湾設備、工場、そして水田が広がっています。湾に架けられた橋としては、東岸の伊万里市波多津町と福島の間に福島大橋が、そして湾奥の狭い部分を横切るように伊万里湾大橋が架けられています。さらに、唐津市肥前町と鷹島を結ぶ鷹島肥前大橋が2009年4月18日に開通し、地域間の交通の便を向上させています。

参考文献

『角川日本地名大辞典 42 長崎県』1987年 ISBN 9784040014203

関連項目

伊万里港

外部リンク

環境基本法に基づく公共用水域が該当する水質汚濁に係る環境基準の水域類型の指定 - 環境省のウェブサイトへのリンク。排水基準に関する情報を提供しています。
環境省＞法令・告示・通達＞排水基準を定める省令別表第二の備考6及び7の規定に基づく窒素含有量又は燐〈りん〉含有量についての排水基準に係る海域

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