鷹島肥前大橋

鷹島肥前大橋

鷹島肥前大橋は、佐賀県唐津市肥前町星賀と長崎県松浦市鷹島町神崎免を結ぶ、長崎県道・佐賀県道109号鷹島肥前線に位置する橋梁です。日比水道を跨ぎ、地域の交通を大きく変えました。

概要

この橋の完成により、離島であった鷹島と九州本土が初めて陸路で結ばれました。通行料金は無料であり、気軽に利用できます。斜張橋としての規模は国内で12番目の長さを誇ります。

橋の両側には観光拠点も整備されており、鷹島側には道の駅鷹ら島、肥前町側には展望公園が設けられています。これらの施設は、橋を訪れる人々に休憩や景観を楽しむ場を提供しています。

諸元

橋長: 1,251 m（陸上の高架部を含む）
主橋梁部: 840 m
鷹島側取付高架橋: 278 m
肥前町側取付高架橋: 133 m
主橋梁部構造: 複合5径間連続箱桁
主塔高さ: 100 m
主塔構造: 鉄筋コンクリート
幅員:
車道部: 2車線6 m
歩道部: 片側2 m
完成供用日: 2009年（平成21年）4月18日
全体事業費: 約200億円（うち長崎県分 約140億円）

歴史

鷹島肥前大橋の建設は、地域の長年の夢を実現するものでした。以下にその主な経緯を示します。

1997年（平成9年）度: 一般県道鷹島肥前線路線認定、事業開始。
1998年（平成10年）度: 陸上部用地買収開始
1999年（平成11年）度: 陸上部道路工事着工
2001年（平成13年）度: 取付高架橋下部工着工
2003年（平成15年）度: 斜張橋部下部工着工
2004年（平成16年）度: 塔本体工、取付高架橋上部工架設着手
2006年（平成18年）度: 斜張橋部主桁製作着工
2007年（平成19年）度: 主塔本体工完成、斜張橋部主桁架設着工
2008年（平成20年）度: 鷹島肥前大橋主桁閉合
2009年（平成21年）4月18日: 開通

通行規制基準

橋の管理者である長崎県は、強風や凍結などの気象条件に応じて通行規制を実施しています。具体的には、以下の基準が設けられています。

雨量30 mm/時または150 mm/24時間および風速20 m/s以上（二輪車は10m/s以上）で注意喚起。
二輪車以上の車両は風速25 m/s以上、歩行者は同20 m/s以上で通行止め。
二輪車は同15 m/s以上で通行止め。

路線バス

唐津市・福岡市方面からの公共交通機関として、昭和自動車（昭和バス）の鷹島線が運行されており、唐津市肥前町入野（唐津市肥前支所）と鷹島を結び、鷹島肥前大橋を経由します。

まとめ

鷹島肥前大橋は、交通の便を向上させるだけでなく、地域の観光振興にも大きく貢献しています。美しい景観を楽しみながら、快適なドライブや散策を楽しめるでしょう。

外部リンク

長崎県 県北振興局 田平土木維持管理事務所
* 鷹島肥前大橋 - ながさき旅ネット

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