伊丹市立伊丹高等学校

伊丹市立伊丹高等学校の概要

伊丹市立伊丹高等学校（いちこう）は、兵庫県伊丹市行基町に位置する公立の高等学校です。この学校は、愛称の「市高（いちこう）」でも広く知られており、その名は最寄りのバス停にも使われています。なお、学校名の「市立」は「いちりつ」とも読まれることがあり、これは校歌にも反映されています。

この高校は、2007年5月2日に創立100周年を迎え、同年度には校内チャイムの音色が変更されました。また、2008年度からは制服が新しくなり、諸改革が施されています。2008年度以降は、他の市内高校同様に複数志願制度を導入しており、かつて実施されていた総合選抜制度から移行しています。

以前は、定時制の伊丹市立高等学校も同じ敷地内で運営されていましたが、2012年にその定時制が移転した後、2015年に閉校となりました。定時制と全日制で共通の校歌が使用されていたことも特徴です。特に、なぎなた部は全国大会での好成績で知られています。

教育プログラム

伊丹市立伊丹高等学校では、2年次から生徒が希望する進路に応じて4つのコースのいずれかを選択して学ぶことができます。2002年度からは、1年次の情報科の授業で地域商店との連携による「いたみ商店街活性化プロジェクト」を導入し、商業との結びつきを大切にした教育を行っています。2006年度からはSNSの利用も取り入れ、革新的な授業展開をしています。また、2008年度には授業時間が「50分×6コマ」から「45分×7コマ」に変更され、より多様な学習ができるようになりました。

沿革

創立からの歴史

伊丹市立伊丹高等学校は、1907年3月30日に「伊丹町立裁縫女学校」として設立されました。その後、1935年には「公立青年学校伊丹町立裁縫実修女学校」と名前を変え、1941年には「伊丹市立高等家政女学校」として再スタートを切ります。1946年には「伊丹市立高等女学校」と改称され、1948年には学制改革を経て現在の伊丹市立高等学校に生まれ変わります。

1949年には私立の阪神商業学校を統合し商業科を設置したほか、1950年には定時制も加わりました。1967年には定時制が分離し、その後全日制に現在の学校名が使われるようになります。1987年には普通科に英語コースの設置、2003年には名称を「グローバルコミュニケーションコース」に変更し、国際理解教育が進められています。

学科と定員

2022年度の定員は、普通科160名（4クラス）、商業科40名（1クラス）、グローバルコミュニケーションコース40名（1クラス）となっています。

校歌と卒業生

伊丹市立伊丹高等学校の校歌は、荒木良雄が作詞、永井幸次が作曲したもので、学校の精神を表現した歌となっています。また、著名な卒業生には、商法学者の庄政志、プロ野球選手の田中守、宝塚歌劇団の須磨なぎさや南美路遥子、シンガーソングライターの徳永英明や奥井亜紀など、多彩な分野で活躍する人物がいます。

アクセス

伊丹駅からは徒歩15分の距離にあり、伊丹市営バスを利用すれば「市高前」停留所で下車後すぐに学校に到着できます。教育の充実とともに、地域社会との結びつきも大きな特徴の一つです。

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