伊勢中原駅

伊勢中原駅について

伊勢中原駅（いせなかはらえき）は、三重県松阪市嬉野津屋城町に位置し、近畿日本鉄道（近鉄）の山田線に属する駅です。駅の番号はM62です。

歴史的背景

この駅は1930年5月18日に参宮急行電鉄の松阪 - 参急中川（現伊勢中川） - 久居の間が開通した際に、参急中原駅として初めて開業しました。

その後1941年3月15日、大阪電気軌道が参宮急行電鉄を吸収し、関西急行鉄道が設立されました。この時に線路の名称が改められ、伊勢中原駅に変更されました。

さらに1944年6月1日には、関西急行鉄道が南海鉄道と合併し、現在の近畿日本鉄道の駅となります。無人駅となったのは2005年2月21日からで、2007年4月1日にはPiTaPaが使用可能となりました。

駅の構造

伊勢中原駅は、相対式のホームを2面2線を持つ地上駅です。駅舎は2番ホーム側の中川寄りに配置されており、1番ホームには構内踏切で接続しています。いずれのホームも、4両編成まで対応しています。

この駅は伊勢中川駅が管理している無人駅であり、自動券売機や自動改札は設置されていません。乗車駅証明書発行機が存在し、PiTaPaやICOCAは専用の簡易改札機によって対応しています。

利用状況

三重県の統計書によると、伊勢中原駅の1日の平均乗車人員は年によって変動があります。具体的な数字は年度ごとに示されており、特に急激な変動があるため、年度間での比較には注意が必要です。

最高値は赤色で表示され、最高値を記録した年度以降の最低値は青色、さらにその前の最低値は緑色で示されます。

駅周辺の環境

駅の周囲は広がる田園地帯になっており、のどかな風景が広がります。隣駅である松ヶ崎駅との間には紀勢本線が走っており、かつては近鉄伊勢線の米ノ庄駅も近くに存在していました。この駅は山田線へと移動する新たな駅の設置要求が旧三雲村からあったものの、実現には至っていません。

最寄りのJR各駅には、東へ1.4キロメートルに位置する六軒駅や、西へ1.6キロメートルの権現前駅などがあります。

特に、2019年6月にはテレビ東京系列のバラエティ番組『太川蛭子の旅バラ』の企画にて、駅で下車した際に立ち寄った松屋製菓舗（いばらまんじゅう）や旬前耕房ごん豆（嬉野とうふ）など、地域の特産品が紹介されて話題となりました。

隣接駅

近畿日本鉄道の山田線沿いには、伊勢中川駅 (M61) と松ヶ崎駅 (M63) が隣接しています。特急や急行列車は通過し、普通列車のみが停車します。

まとめ

伊勢中原駅は、歴史的な背景や地域の特産品、静かな田園風景が魅力的な駅です。当地を訪れる際には、駅周辺の文化や特性を探索してみることをお勧めします。

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