伊勢崎オートレース場

伊勢崎オートレース場:魅力と歴史、そして進化を続ける公営競技



群馬県伊勢崎市に位置する伊勢崎オートレース場は、1976年の開場以来、数々の歴史と進化を遂げてきたオートレース場です。本稿では、その歴史、特徴、そして近年の取り組みについて詳しく解説します。

歴史と施設



1973年に廃止された大井オートレース場の後継として誕生した伊勢崎オートレース場は、東京都競馬株式会社が所有する土地と施設を伊勢崎市が賃借して運営しています。開場以来、多くのファンを魅了し続けており、その歴史は、オートレースの歴史そのものを語る上で欠かせないものとなっています。

場内には、北関東最大級の約1,600インチの大型液晶ビジョンが設置され、迫力あるレースの観戦を可能にしています。走路内に大型ビジョンを設置しているオートレース場は、川口と伊勢崎のみという点も大きな特徴です。2004年にはマスコットキャラクター「キラット」が誕生し、親しみやすさを演出しています。また、2007年には一般席入場料の無料化を全国のオートレース場で初めて実現、より多くの観客に門戸を開放しました。

ナイター競走:ムーンライトナイターとアフター5ナイター



伊勢崎オートレース場は、ナイター競走の先駆者でもあります。1989年にはオートレースとして初めてナイター競走を実施。2006年には「ムーンライトナイター」の愛称が付けられ、優勝戦終了後には花火が打ち上げられるなど、エンターテインメント性も高く演出されています。

近年では、公営競技界初となる新たな試みとして「伊勢崎オートアフター5ナイター」を開催しています。インターネット投票が中心で、独特な雰囲気と競走形態が特徴です。無観客開催となる場合もあり、ミッドナイトオートレースや川口ナイトレースに近い形態となっています。オッズパークやさとふるといった企業が協賛するなど、その取り組みは多方面からの注目を集めています。

中継:地域密着と専門性の融合



伊勢崎オートレース場の中継は、群馬テレビが製作に携わっていることが大きな特徴です。そのため、地域に根ざした親しみやすい中継番組となっています。ベテラン実況アナウンサーや元選手による解説、そして魅力的な女性リポーターによるロッカーリポートなど、専門性とエンターテインメント性を兼ね備えた充実した内容です。長年にわたって中継を支えてきたアナウンサーや解説者、そして現在活躍するメンバーの個性豊かな解説も魅力のひとつです。

イメージソング:LACCO TOWERとのコラボレーション



2018年度後期より、ロックバンドLACCO TOWERの楽曲が伊勢崎オートレースのテーマソングやイメージソングとして起用されています。彼らの力強い楽曲は、レースの緊迫感や興奮を盛り上げ、レース観戦をさらに魅力的なものとしています。様々な楽曲がレースの場面ごとに使用され、その選曲にもこだわりが見られます。

場外車券売場:全国へのネットワーク



伊勢崎オートレース場は、全国各地に場外車券売場を展開することで、より多くのファンにレースを楽しめる環境を整備しています。これにより、地理的な制約なく、全国どこからでも伊勢崎オートレースに参加することが可能になりました。

その他:高額配当記録や安全性への配慮



伊勢崎オートレース場では、過去にオートレース界最高額となる高額配当記録が生まれました。また、安全面にも配慮し、新型コロナウイルス感染症対策にも積極的に取り組んでいます。さらに、場内では撮影許可制度やスタンプカード配布など、来場者へのサービスも充実しています。場内での撮影を希望する場合は、事前に警備事務所で許可を得る必要があります。

off伊勢崎・J-PLACE伊勢崎:競馬場外発売所の併設



伊勢崎オートレース場内には、地方競馬場外勝馬投票券発売所「offt伊勢崎」と、JRAの場外発売を行う「J-PLACE伊勢崎」が併設されています。オートレース場内に競馬の場外発売施設が併設されるのは国内初という試みで、多様な公営競技を楽しむことができます。

アクセス:便利なアクセス方法



伊勢崎オートレース場へは、JR両毛線東武伊勢崎線伊勢崎駅」やJR高崎線「本庄駅」からの無料送迎バス、JRバス関東など公共交通機関を利用できます。また、車でのアクセスも容易で、広い駐車場も完備しています。

まとめ



伊勢崎オートレース場は、歴史と伝統、そして革新的な取り組みを融合させた、魅力あふれる公営競技場です。地域に根ざした活動、エンターテインメント性豊かな演出、そして全国への情報発信など、多様な側面からオートレースの魅力を発信し続けています。今後ますますの進化が期待される、注目のオートレース場と言えるでしょう。

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