伊勢町 (名古屋市)

伊勢町（いせまち）とは

伊勢町は、かつて愛知県名古屋[[市]]中区に存在した地名です。現在の丸の内三丁目と錦三丁目の一部に相当し、1丁目から5丁目までが存在していました。

地理

伊勢町は名古屋[[市]]中区の中央部に位置していました。東は京町4丁目、東魚町1丁目、梅枝町1丁目、大津町4丁目、東桜町1丁目と接し、西は呉服町1丁目、京町3丁目、呉服町2丁目、西魚町3丁目、研屋町3丁目、桜町3丁目と隣接していました。南は宮町3丁目と4丁目、北は南外堀町9丁目と10丁目に囲まれていました。

歴史

地名の由来

伊勢町の地名の由来は明確にはわかっていません。ただし、隣接する練屋町は、清須時代に練屋や絹屋が多く住んでいた、または練飴屋が住んでいたことに由来すると言われています。

沿革

清須越し以前：伊勢町と練屋町は清須城下の町として、城の西側に位置していました。
慶長15年頃：清須越しにより、伊勢町は京町筋から杉ノ町町筋までの2丁間、練屋町は杉ノ町筋から伝馬町筋までの2丁として成立しました。移転時期は万治3年の火災で記録が焼失したため不明です。
安永4年12月：伊勢町で料理人と芸妓あがりの女性との心中事件が発生しましたが、男性のみが死亡しました。
明治4年9月29日：練屋町の全域が伊勢町に編入されました。
1878年（明治11年）：名古屋区成立に伴い、名古屋区伊勢町となりました。
1889年（明治22年）：名古屋[[市]]成立に伴い、名古屋[[市]]伊勢町となりました。
1908年（明治41年）4月1日：東区成立に伴い、東区伊勢町となりました。
1944年（昭和19年）2月11日：栄区成立に伴い、栄区伊勢町となりました。
1945年（昭和20年）11月3日：栄区廃止に伴い、中区伊勢町となりました。
1966年（昭和41年）3月30日：住居表示の実施に伴い、伊勢町1～4丁目が丸の内三丁目、伊勢町4～5丁目が錦三丁目に編入され、伊勢町という地名は消滅しました。

ゆかりのある人物

伊勢町

太田伝左衛門：惣町代を務めた人物。
鍛冶屋与助：鍛冶屋を営んでいた人物。
吉沢審一：盲人支配頭。文化5年に海東郡日置村（現在の愛西市日置町）に生まれ、名古屋の中村検校、京都の藤田検校に師事しました。
小崎甲子：女性初の黒帯を許された柔道家。

練屋町

岡田徳右衛門：呉服物問屋を経営していた人物。
白木屋甚右衛門：京都二条通にある呉服物問屋井筒屋の支店を経営していた人物。

参考文献

「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 23 愛知県』角川書店、1989年。
有限会社平凡社地方資料センター 編『日本歴史地名大系第23巻 愛知県の地名』平凡社、1981年。
福岡清彦『中区の町名』名古屋[[市]]中区役所、1976年。

関連項目

名古屋[[市]]の地名

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