伊勢電報電話局

伊勢電報電話局の歴史と概要

伊勢電報電話局は、日本電信電話公社が運営していた電報電話局で、三重県伊勢市に存在していました。この局は、東海電気通信局三重電気通信部の管理下にあり、地域の通信網の重要な役割を果たしてきました。元々は1880年に山田電信分局として設立され、長い歴史の中で何度かの名称変更や組織統合を経て、最終的に1955年に伊勢電報電話局に改称されました。

沿革の詳細

1880年 - 1899年

1880年6月15日、伊勢市の前身である宇治山田町に山田電信分局が設置され、国の通信業務がスタートしました。1891年には郵便局と合併し、山田郵便電信局に改称。このように、通信業務が進展していく中で、1903年4月には山田郵便局と改称され、電話の業務も開始されました。1907年には電話の通話業務を始め、同年の末には新たな場所へと移転しました。

1908年 - 1949年

1908年には電話交換業務も開始され、1909年には新たな局舎へ移転を果たします。その後、1923年には電話分室が設立され、1949年には山田電話局と山田電信局が合併して一つの電報電話局が誕生しました。この時、電話と電報の機能を統合し、効率的な通信サービスの提供を目指しました。

1950年代 - 1980年代

1954年になると、自動式電話交換に切り替えられ、三重県内で初めての自動音声電話交換が導入されました。1955年には伊勢電報電話局と改称し、その後の数十年にわたって地域の電話網を支える重要な場所となりました。1960年代にかけて、さまざまな電話交換局が開設され、1978年には管内全ての電話サービスが自動化されました。

1990年代 - 現在

1985年の日本電信電話公社の民営化を経て、伊勢電報電話局はその後も徐々に業務を拡大し、1997年にはNTT西日本として再編成されました。2006年に旧局舎が取り壊され、その後、伊勢志摩営業所が設置されるなど、通信業務が進展しています。

影響と役割

伊勢電報電話局は、地域にとって欠かせない通信基盤として機能し、多くの市民や企業にサービスを提供してきました。その存在は、単に通信手段としてだけでなく、地域の発展にも寄与していると言えるでしょう。また、近年では新たな通信技術の導入やサービスの強化が図られており、今後の展望にも期待が寄せられます。

参考文献

伝統的な通信の重要性を物語る資料として、いくつかの著作が挙げられます。特に「東海の電信電話 -90年のあゆみ-」やその第2、第3巻は、通信業務の歴史を詳しく知るための貴重な資料です。これらの資料を通じて、伊勢電報電話局が地域に与えた影響をより深く理解することができます。

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