伊号第四百二潜水艦

伊号第四百二潜水艦

伊号第四百二潜水艦（いごうだいよんひゃくにせんすいかん）は、第二次世界大戦中の大日本帝国海軍に属する潜水艦で、伊四百型潜水艦の三番艦です。主に日本の海軍戦力の一環として設計されましたが、戦局の変わりゆく中でその運命は波乱に満ちたものとなりました。

概要

この艦は、太平洋戦争の局面で他の姉妹艦とは異なり、戦闘任務には関与しませんでした。1945年8月15日に日本が降伏すると、連合軍は日本列島に進駐し、伊402もこの際に接収されました。1946年4月1日、五島列島沖でアメリカ海軍の実艦標的として処分される「ロードエンド作戦」に参加し、最終的には駆逐艦エヴァレット・F・ラーソンの砲撃を受けて沈没しました。

沈没地点は長い間不明でしたが、2015年7月には海上保安庁が沈没船の影を発見しました。その後、同年8月に日本テレビの取材チームが伊402と推定される構造物を見つけ、遂にその所在が確認されました。さらに、2017年9月には沈没艦を調査していた団体が艦種を特定し、沈没地点が特定されるに至りました。現在、伊402は正立状態で沈んでいます。

艦歴

伊号第四百二潜水艦は1943年に佐世保海軍工廠で起工され、1944年に命名されて進水します。1945年7月には軽質油輸送用に改造され、最初の艦隊に所属します。8月11日には呉で爆撃を受け、損傷してしまうものの、戦後も生き延びる道を模索しました。しかし、敗戦による整備中に連合軍の手に渡り、最終的には除籍されます。

作戦終了後の1946年にはアメリカ軍の訓練の一環として沈められる運命にありました。海上保安庁や他の調査団体の調査により、長い年月を経て艦影が確認されることになります。

歴代艦長

この艦は艤装員長として中村乙二中佐が1945年に就任し、同年の竣工と共に艦長を務めることとなります。その後の艦歴は戦闘から離れた静かなものでした。

同型艦

伊号第四百二潜水艦は、伊四百型潜水艦の一部であり、同型艦には伊400、伊401、伊404（未成）、伊405（建造中止）が存在します。

参考資料

新聞や学術資料において、伊号第四百二潜水艦に関する詳細な情報が記載されており、海軍の艦艇としての歴史や沈没の経緯が多くの著作で取上げられています。

この潜水艦の歴史は、第二次世界大戦という時代の中での日本海軍の一端を知る上で、非常に興味深いものといえます。

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