伊東九郎

伊東九郎（1899年1月19日 - 1953年12月15日）は、明治時代から昭和時代にかけて生きた華族であり、子爵の称号を有していました。正五位。

経歴

1899年、伯爵伊東巳代治の八男として東京に生まれました。1923年には明治大学政治経済科を卒業しています。実兄である伊東二郎が家督を継いでいた伊東子爵家（旧大名家の備中岡田藩主）に、二郎の死後、その養子として入籍し家督を相続。1926年に子爵を襲爵しました。

大学卒業後は、鉄道省に勤務する傍ら、東京電燈では支社長などを歴任しました。

1953年、54歳で生涯を閉じました。

家族

父：伯爵 伊東巳代治
母：恵阿八重（恵宗猛の長女）
義父：子爵 伊東二郎
妻：相馬沢子（父：子爵 相馬順胤）
妻：奥村昌子 (1909 - )（父：奥村祐斉）

参考文献

霞会館華族家系大成編輯委員会編『平成新修旧華族家系大成 上巻』 吉川弘文館、1996年。
『人事興信錄』第1巻　人事興信所、1973年。
『新撰大人名辭典』第7巻　平凡社、1937-41年。

人物

伊東九郎は、華族としての地位を背景に持ちながらも、鉄道省や東京電燈といった実業界でも活躍しました。これは、彼の社会に対する積極的な姿勢を示すものと言えるでしょう。また、二度の結婚を通して、相馬家や奥村家といった他の華族との繋がりも持っていました。彼の生涯は、華族制度が社会に根強く残っていた時代における、華族の多様な生き方の一例を示すものとして捉えることができます。

もう一度検索