伊東長禎

伊東長禎（いとう ながさだ）は、江戸時代後期に備中国（現在の岡山県）に存在した岡田藩の世嗣でした。通称は内膳。岡田藩8代藩主・伊東長寛の五男として生まれ、藩主の座を継ぐことなく37歳でこの世を去りました。

生い立ちと嫡子

文化元年（1804年）1月23日、父である8代藩主・伊東長寛の嫡子となります。幼名は運之助、初名は長祥と名乗っていました。正室には、沼津藩主・水野範明の娘である錦を迎えています。

早世と家督争い

家督を相続する前の文政13年（1830年）に、37歳という若さで死去しました。長禎の死後、岡田藩の家督は複雑な経緯を辿ります。当初、長禎の弟である長之が嫡子となりましたが、後に廃嫡されています。そして、長禎の長男である長裕が祖父である長寛の跡を継ぎ、岡田藩主となりました。

長禎自身は藩主となることはありませんでしたが、彼の死が岡田藩の家督相続に大きな影響を与えたことは間違いありません。もし長禎が存命であれば、岡田藩の歴史は大きく変わっていたかもしれません。

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