伊藤まみ

伊藤まみのボクシングキャリア

伊藤まみ（いとう まみ）は、1974年10月12日に山形県の東置賜郡川西町で生まれた元プロボクサーです。彼女は新宿イマオカボクシングジムに所属し、ミニフライ級で活動していました。キャリアの中で、WBCアトム級15位、東洋太平洋同級8位にランクインするなど、多くの成果を上げました。

来歴

伊藤のボクシングの道は、2003年に雑誌のジム広告を目にしたことから始まりました。彼女は新宿イマオカジムに入門し、その後2006年にプロデビューを果たします。しかし、デビュー戦では判定負けを喫しました。その後、彼女は徐々に力をつけ、2006年10月29日に行われた近藤みゆきとの試合で初勝利を挙げました。この勝利は、彼女のキャリアの転機となったといえるでしょう。

2007年、伊藤はキックボクシングの選手である岡田敦子を判定で破り、さらに6月には伊藤知子から4回TKOを奪い、初めてのKO勝利を手に入れました。11月には相川周子を3回TKOで退け、連続してKO勝利を重ねることに成功します。これにより彼女の名は一躍知られるようになりました。

2008年には日本ボクシングコミッション（JBC）からボクサーライセンスを取得し、同年5月に伊藤知子との再戦に挑みましたが、残念ながら判定負けとなりました。その後、11月19日には大内さくらを相手に2回TKOで勝利し、JBCでの初勝利を達成します。この頃から彼女の実力は確固たるものとなり、それが評価されて2009年にはOPBFアトム級4位にランクされました。

同年、伊藤は日本女子プロボクシングの歴史的な試合を経験します。12月9日、黒田陽子との対戦では日本女子プロボクシング初のダブルノックダウンが生じる激闘が繰り広げられ、伊藤は判定で勝利を収めました。これが彼女の名声をさらに高める結果となりました。

2010年には6回戦に初挑戦し、小田美佳と対戦して引き分けとなり、9月24日には後にWBA王者となる安藤麻里に判定勝利を得ました。しかし、12月の再戦では判定負けを喫してしまいました。2011年には宮尾綾香との再戦があるものの、6回TKO負けとなり、キャリアにとって厳しい日々が続きます。

引退とその後

ボクサーとしての定年を迎えようとしていた伊藤でしたが、WBCランカーである特例により、さらに挑戦が続けられました。2011年11月30日にはWBC女性世界アトム級王座に挑戦するも、試合中の偶然のバッティングにより続行不可能となり、負傷判定でタイトル獲得は叶いませんでした。この試合をもって、伊藤はボクサーとしての活動に一区切りをつけました。

引退後は、ワタナベボクシングジムでトレーナーとしての新たなキャリアを築いています。自身の経験を生かした指導で、次世代の選手たちを支えています。伊藤まみの歩みは、彼女自身の力強さだけでなく、多くの女性ボクサーたちに希望を与えるものとなっています。

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